平成31年 春 号外 (1)
2面へ
自民・立憲・真政・共産
政務活動費の不正・不適切使用で裁判続く
裁判長「被告は視察の成果書を提出せよ」
 全国的にスキャンダルが相次いでいる政務活動費。さいたま市議会でも、自民党2会派と立憲・共産が、不正もしくは不適切に使用した政務活動費280万円の返還を求めて、私は川村準議員(無所属・南区)らと裁判で訴えています。
 返還を求めているのは、「タクシーを利用」という65万円の領収書、政務活動費での飲食、大宮のホテルを利用した会派の研修会、所属議員数を上回る政党機関誌の大量購入などに使用した分です。
 2月27日にさいたま地裁で行われた第2回口頭陳述で、被告らは「タクシーを利用した視察の行き先や目的は、成果書等に記載されている」と釈明。
 私は成果書の公開を要求し、谷口豊裁判長も成果書を提出するよう促しましたが、被告らは「提出できるか相談する」と答えたのみでした。
 仮に札幌駅から鹿児島駅までタクシーに乗ったとしても、運賃はフェリー代込みで59万9950円です。それより高いタクシー利用の領収書を提出して政務活動費を使いながら、法廷でも視察の行き先や目的を明らかにしないのでは、呆れるばかりです。
 視察の成果書は、各会派が保管し、非公開です。
 私は成果書のネット公開を求める市民からの請願を議会に提出しましたが、3月8日の本会議で自民・自民真政・公明・立憲国民・共産など、政務活動費を受け取っている各会派の議員が理由も言わずに廃案にしてしまいました。
 政務活動費をなくせば、さいたま市では年間2億4480万円の予算が削減できます。
 やはり不正の温床=政務活動費は廃止すべきです!
赤旗を議員数より多く購入
 所属政党機関紙を議員数(8人)より多い10部購入
乗車区間が不明な65万円のタクシー代
 乗車区間が不明な65万円の「タクシー代」

各政党が市民の請願を次々と廃案に

 議会での審議結果には、可決や否決の他に継続審査があります。
 結論を出さずに次の定例会に審議を先送りするものですが、今年2月議会で審議先送りになると、市議選で議員の任期はいったん4月末で終了するので、議案や請願は廃案になります。
 3月8日の本会議では、「大宮駅西口に公衆トイレを☆」「北区コミバスを加茂神社経由に★」「大宮駅東口にエスカレーター設置を」「土呂駅にエスカレーター設置を」「政務活動費は後払いに変更を」など、市民から提出された請願13件の審議先送り=廃案が審議され、私は反対しましたが、各政党・会派の賛成ですべて廃案になりました(☆は共産党も廃案に反対、★は自民も廃案に反対)。
 任期終了までに市民の提案にきちんと結論をだそうとせず、まとめて放り投げてしまうさいたま議会の現状は変えなくてはなりません。

議員ボーナス5年連続アップ
「ペテン師」と一喝し否決させる
 さいたま市の議員報酬は年間1354万5494円で、政務活動費408万円を加えると、1762万円以上です。
吉田一郎議員 12月議会では、5年連続の議員ボーナス増額が審議され、市議選を控えて継続審査(審議先送り)になったものの、私は12月21日の本会議で、自民・公明・立憲国民・真政がボーナス増額の補正予算をこっそり可決していたことを暴露。
「選挙後はボーナスを上げるから、市に金を用意しておけと言うようなものだ」「さいたま市議会は市民の目を欺く『ペテン師集団』になってしまう」と批判したところ、立憲国民の議員が「吉田一郎議員の発言中止」を言い出して可決。私の発言は途中で中止させられ、新藤信夫議長(自民真政・大宮区)は議事録から削除してしまいました。

 新聞で報じられて
 一転して増額否決

 しかし、私の「ペテン師」発言が新聞報道されたことで、さいたま市議会で議員ボーナス増額を審議していたことが、市民の目に明らかになってしまいました。
 3月8日の本会議で、私は「議員も身を切るべきで、5年連続アップは絶対にあってはならないと思う。多くの方に賛同いただければ大変うれしい」と、改めて呼びかけたところ、私以外の議員は誰も意見を言わないまま、黙々と私に同調。
 議員ボーナス増額は全会一致で否決され、5年連続のアップを阻止することができました。
 私は「選挙が終わった後に、まさか2年分上げるなんてことがないように。そうしたら本当に『ペテン師集団』だと言われかねないですからね」と釘を刺しておきましたが、選挙後の議会にも市民の監視は必要です。
吉田一郎は、市長から支給される政務活動費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。
平成31年 春 号外(2)
吉田一郎が反対した議案【動画で見る】
 現在の任期最後の議会となる2月定例会は、3月8日に終了しました。政党や会派に属さない私は、自分自身の考えで「おかしいもににはおかしい!」と反対理由を述べ、24議案に反対しました。
■一般会計予算 ①公共施設の整備予算は浦和222億円に対して、大宮は半分以下の107億円。②沿線開発を含めると3千億円を超える岩槻への地下鉄建設促進のために予算を集中。③クリテリウム=自転車レースと国際マラソン、芸術祭の3大イベントに毎年平均10億円以上を費やし、クリテリウムは「開催を民間に移行して支出削減」のはずが、外郭団体の開催でかえって経費が2億円増。
■同修正案 クリテリウムの20年度と21年度の開催を白紙にする内容。19年度も白紙にすべきです。
■国保特別会計予算■介護保険特別会計予算■国保税の値上げ 合併時の年額最高60万円が、連続値上げの結果93万円に。
■東浦和第二土地区画整理特別会計予算■浦和東部第一特定土地区画整理特別会計予算■大門下野田特定土地区画整理特別予算■平成30年度一般会計補正予算(9) 浦和優先の開発予算には反対です。
■指扇土地区画整理特別会計予算 JRに川越線複線化を要望しながら、複線化用地を確保せず、宅地にしてしまうのでは矛盾。
■水道事業会計予算■下水道事業特別会計予算 生活保護受給者には上下水道料金分の保護費が支給されているのに、上下水道を無料にして2億3千万円の損失。
■病院事業特別会計予算■市立病院の職員増員 浦和東部の市立病院を総額421億円かけて建替え、スタッフを計267人増員。しかし乗り入れるバスはほとんど浦和からで、大宮からの通院患者は浦和の6分の1。隣接する見沼区のコミバスを乗り入れるべきです。
■平成31年度一般会計補正予算(1) 消費税増税の不満を誤魔化すためのプレミアム付き商品券19億3082万円分を発行するために、人件費やシステム改修などの事務経費が8億5746万円もかかります。
■平成30年度一般会計補正予算(10)
■議員のボーナス増額
 《表面参照》
■消費税増税に伴う53条例の改正■舘岩少年自然の家の利用料値上げ 消費税増税は景気後退を招きます。
■学校教職員の給与アップ 教職員の過剰勤務の実態を調べず、県内一律でアップすることには反対です。
■民生委員の増員 増員数が地域バランスを欠き、岩槻区が民生委員1人につき305世帯になるのに対して、北区は478世帯。
■市立病院の増床と特別病室使用料の制定 3千円の個室が廃止され、最低1万円からは高すぎます。
■建築物制限条例の改正 耐火建築物に認められている建ぺい率緩和を、耐火建築物等に改める内容。「等」の具体的な中身は、6月まで不明というのでは賛成できません。
■同和対策審議会の所管変更 同和対策事業が新たな差別を生んでいます。
2019年2月議会の会派別議案賛否一覧表
吉田一郎は、市長から支給される政務活動費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

HOME | TOP| 市政レポート一覧
inserted by FC2 system