2019年1月特別号 (1)
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大宮飛躍の新天地に!
鉄道工場を移転し市とJRでで跡地を共同開発
「大宮新都心」構想を提案しました
 大宮駅から北へ2kmにわたって広がる鉄道工場(大宮総合車両センター)は、「鉄道のまち・大宮」の象徴ですが、大宮駅間近の一等地に明治時代と変わらず鉄道工場があるのでは宝の持ち腐れです。そこで大宮操車場の跡地が「さいたま新都心」に生まれ変わったように、鉄道工場を移転して跡地を市とJRが「大宮新都心」として共同開発し、大宮発展の新天地にすべきだと、私は12月議会で提案しました。
 大宮に鉄道工場ができたのは、1894年(明治27年)です。
 盆踊りの定番曲『大宮をどり』に♪出来た機関車ノホホイのホイ♪と唄われたように、かつては蒸気機関車や電気機関車を製造。1949年の職員数は4650人で、首都圏から北への貨物輸送拠点だった大宮操車場と並び、大宮を支える重要施設でした。
 しかし現在は車両の修繕や解体を行うだけで、従業員は460人に過ぎません。
 84年に機能を停止した大宮操車場の跡地は、東側の片倉工業(コクーン)や三菱マテリアルの跡地とともに「さいたま新都心」となり、大宮南側の拠点に生まれ変わっています。
 東大宮には電車の車庫があり、鉄道工場の一部として電車の検査も行っていますが、鉄道工場を東大宮に全面移転して、工場跡地を市営桜木駐車場(鉄道病院跡地)とともに市とJRが共同で開発し、大宮北側の拠点「大宮新都心」として整備すべきです。

 国際機関の誘致で
 特色ある新都心を

 さいたま新都心には政府機関が移転しましたが、大宮新都心には国際機関を誘致すべきです。
 具体的には、海外企業や国連機関に加えて、大使館共同ビルの建設です。
 日本は現在195ヵ国と国交がありますが、うち41ヵ国は日本に大使館を置いていません。これは東京の家賃が高いため、アフリカや南太平洋の小国にとって重い負担になるからです。
 家賃が安い大宮に大使館が入る共同ビルを建設すれば、日本に大使館を置く小国が増え、日本の外交強化にもつながります。
 清水市政はかつて市営桜木駐車場に、外国人向けのホテルや国際会議場(MICE)を誘致しようとしましたが、市が土地を無償貸与するという条件でも、ホテル側に「魅力がない」と相手にされませんでした。
 鉄道工場跡地に国際機関や海外企業が進出すれば、目の前に位置する桜木駐車場に投資するホテルや国際施設も現れます。
 もちろんかつて大宮市が「文化施設建設」を理由に、240億円もの血税を投じて購入した土地なので、大宮住民のための市民文化センター併設は欠かせません。

 大栄橋に大宮駅北口
 新都心への玄関口に

 私は12月5日の一般質問で、「大宮新都心」構想を提案しました。

吉田一郎 東京には田町電車区という大きな車庫があったが、JRは開発したら儲かると、車庫を移転して「高輪ゲートウェイ」という山手線の新駅を作ることになった。さいたま市も鉄道工場の移転をJRに申し入れ、国際機関を誘致するなどして、市営桜木駐車場と共同開発したらどうか。
望月都市局長 そのような提案をする場合は、鉄道工場跡地が本市の重要施策の推進に当たり、地域課題を解決するために合理性が高いか等を勘案したうえで、協議の必要性について検討していくべきと思う。【動画で見る】

 私は以前から大宮駅北口開設、つまり大宮駅と大栄橋の間の線路上に人工地盤を設置し、大栄橋に面した新たな駅前広場とそれを囲む「新しい街」の建設を提案していました。
 市によれば、JRは「大宮駅の北側は線路の配置が複雑で、人工地盤の柱を建てるのは難しい」と難色を示したようです
 しかし鉄道工場が移転すれば、大宮駅北側の線路は整理され、人工地盤の設置は容易になります。
 市は11月21日に大宮駅グランドセントラルステーション化構想の行政改良案として、旧16号(桜木町交差点~大栄橋~産業道路バイパス)の4車線化を発表しました。
 大栄橋の4車線化に合わせて、大宮新都心への玄関口となる大宮駅北口を建設すべきです。
 そうすれば、長年大宮北部住民を苦しめていた旧中山道や国道17号の慢性渋滞も緩和され、地域の大きな課題が解決できます。
 合併以来、さいたま市は浦和や武蔵浦和、浦和美園の都心開発に巨額の予算を投じ続け、大宮ではさいたま新都心周辺の開発を行っただけでした。
 日本が本格的な人口減少社会を迎える前に「大宮新都心」構想を実現することば、大宮飛躍のための最後のチャンスです!

北大宮駅の大改修を
土手町ガードに新たな出口
 北大宮駅は大宮区にありますが、1日6300人の乗降客の多くは植竹や東大成など北区の関係者で、主に乗馬踏切を通っています。
 しかし朝の通勤時は、大宮行きの電車は5分間隔で来るのに、踏切は10分に1回しか開かないこともあります。
 国は1日の利用者が3000人以上の駅は20年度までにエレベーターを設置することを定めています。12月10日のまちづくり委員会で宮沢則之議員(公明・大宮区)がこの問題を追及しましたが、市は「東武はホームが狭くて、エレベーター設置に向けた計画や方針は策定していないと言っている」と諦めた姿勢でした。
 そこで私は「子どもの頃から思っていたこと」を提案しました。

吉田一郎 北大宮駅は抜本的に大改修して改札を地下に移し、今の出口に加えて旧中山道の土手町ガードにも出口を設けたらどうか。ガードの歩道にエレベーターを付ければ、バリアフリー化も実現できる。
都市計画部長 線路下部の地下工事が必要なので、多額の費用が必要と想定される。
吉田一郎 もちろん費用はかかるが、東武もバリアフリー化はやりようがないと言っているのなら、市が積極的に提案すべきだ。
都市計画部長 吉田委員の提案内容を、東武鉄道に伝えさせていただく。

 北大宮駅と土手町ガードがつながれば、北区住民は踏切を気にせず駅まで行けます、旧中山道が大渋滞している時は、バスからの乗り換えも容易になります。
 私はこの日の委員会で、ニューシャトルで駅と駅との間が一番長い大宮~鉄道博物館の間に新駅を設置することも提案しました。
「大宮新都心」の北の玄関口として、北大宮駅やニューシャトル新駅の整備は重要になるはずです。
吉田一郎市政報告会 2月2日(土) 10:00~11:45 プラザノース第3セミナールーム(入場無料)
2019年1月特別号(2)
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大宮警察署の跡地利用
大宮北署ができるまで住民の安全を確保
早急に分署(分庁舎)の設置を!

 大宮警察署の移転に
 県議賛成し市議放置

 17年11月に大宮警察署が浦和との境へ移転してから1年以上が経ちました。
 「大宮中心部の渋滞に巻き込まれると、北区の北部までサイレンを鳴らしても、パトカーで30分近くかかる」と大宮署の署員が言っています。
 大宮警察署の管轄区域は大宮区と北区で、土手町の旧庁舎はちょうど中間の区境にありました。
 しかし上田知事は住民の安全・安心よりも、新都心の政府機関や造幣局の警備を優先して移転を決定。12年10月15日の県議会では、北区選出の2人の県議までもが賛成して、移転のための用地購入費28億8746万円の補正予算が可決されました。
 一方市議会では、私は移転計画をいったん白紙に戻し、移転する場合も土手町に大宮署の分署を残すよう県に求める決議を挙げることを提案しましたが、同年10月19日の議会運営委員会で、浦和の議員が「1つの施設のために決議を挙げるべきではない」と言い出して、自民・公明・民主・共産などがこぞって同調。市議会は大宮警察署の移転を傍観するだけになりました。
 そこで私は『市政レポート』で署名を呼びかけ、1738名の方々にご協力を頂き、12年11月28日に埼玉県庁の知事室に、土手町に分署(分庁舎)を残すよう求める請願とともに提出しました。
 12月3日には上田知事から「私から県警本部に請願書の趣旨をお伝えする」との回答を受け取りました。
 しかし住民の意向は無視されたままで、警察の分署(分庁舎)はおろか交番すら残りませんでした。

 北区住民の安全考え
 市は強く県と交渉を

 最近になって、「北区に大宮北警察署の設置を」という要望が地元住民から出ています。私も地元選出議員の1人として要望書に名を連ねました。
 大宮北署ができればベストです。しかし、警察署の新設には「人口15万人以上」というハードルがあります。北区の人口は15万人ですが、大宮区は11万7千人なのがネックです。
 そこで大宮北署が実現するまでの間、とりあえず大宮署跡地に分署(分庁舎)を設置したらどうかと、私は昨年12月5日の一般質問で改めて提案しました。

吉田一郎 留置所はいらないが、パトカーの基地にして、相談窓口や免許などの手続き窓口などの分署を置いてもらったらどうか。県は跡地をどうする意向か。
桜井財政局長 県は大宮署跡地の利活用について検討を続けていると聞いている。市としては県から照会があれば、地域住民の要望を調査のうえ、庁内各部局の要望を踏まえ検討する。【動画で見る】

 あくまで県次第という市の消極姿勢は問題です。
 もともと大宮署があった土手町の土地は、1955年(昭和30年)に大宮市が警察署の用地として県に寄付したものです。
 「警察として使わないのなら、土地を市に返還せよ」と強い姿勢で県と交渉し、大宮北署が設置されるまでの間、住民の安全ための警察拠点を作らせるべきです。

 警察分署とは? 
 正式名称は分庁舎、幹部交番、警部交番など。逮捕状を請求できる警部が所長に就いて捜査の指揮を執り、相談窓口や各種申請窓口も設置するもの。
 埼玉、香川、愛媛、沖縄以外の各県に設置されており、警察署の統廃合で設置されたものが多いが、千葉県では八千代署、四街道署、流山署などが、幹部交番から警察署に昇格している。

新大宮区役所&図書館
 駐車料金
 が高すぎ

「浦和区役所は無料だぞ」
大宮の議員から批判噴出
 【関連動画】

 清水市政は5月の連休明けに、大宮区役所を大宮図書館と統廃合して、市民会館の南側へ移転しようとしています。
 現在の大宮区役所はもともと大宮市役所で、駅から徒歩5分程度です。そのため大宮駅から電車に乗ったり買い物ついでに寄る人が多く、北区や見沼区の住民も大宮市の頃と同じように利用しています。
 しかし移転後の大宮区役所は駅から1㎞近く離れています。大宮区の住民でもマイカーを使う人が増えると予想され、東口中心街の空洞化が懸念されます。
 12月議会で清水市長は、これまで無料だった大宮区役所や大宮図書館の駐車を、20分100円に有料化する議案を提出しました。
 私が11月29日の本会議で他の区役所の駐車料金を質問したところ、有料化されている区役所の中でも大宮区役所は特に高いことが判明しました《別表参照》。
 市は大宮区役所や図書館に用事があった場合は、駐車券に認証して60分まで無料にすると言います。
 その理由を、区役所に来る人の80%、図書館は85%が60分以内に帰っているからと説明していますが、区役所と図書館両方に行けば、多くの場合60分を超えてしまいます。
 また図書館で本を借りるとは限りません。

吉田一郎 図書館で新聞を閲覧しただけでも認証してもらえるのか。大宮図書館で展示している絵画展を眺めたら、きちんと認証するのか。
志村市民局長 個々の事情に応じて、その都度認証をしていく形になると考えている。【動画で見る】

 結局、図書館のロビーで絵画展や写真展を楽しんだ場合、駐車料金が60分まで無料になるのかは曖昧なままです。
 他にも大宮区役所の駐車場は24時間駐車できるのに、出入口のゲートは夜22時から朝8時まで閉鎖され、夜間割引や料金上限は設定されないため、一晩駐車したら3千円以上になることが明らかになりました。
 本会議での私の質問を受けて、12月7日の市民生活委員会では大宮の自民党議員から「周辺の民間駐車場(30分100円)よりも高い」「浦和区役所は無料で大宮区役所は有料。この不均衡さはどういうことだ!?」と反発の声が相次ぎましたが、結局採決で反対したのは私を含む無所属2人と共産党だけでした。
 市長の提案なら、大宮住民が不当な扱いを受けても賛成するというのでは、一体何のための「住民代表」でしょう?

●市の備品が行方不明?全庁検査が実施に
 ある市民が浦和の駒場運動公園の備品台帳を閲覧したところ、ラインテープ802個と記載されているのに実物は5個しかなく、797個(2391万円相当)が行方不明なことを発見。私が紹介議員となって「物品の適正な管理を求める請願」を提出しました。
 9月14日の総合政策委員会で、テープは96年に購入したことになっているが、当時の浦和市の予算書に購入費の計上はなく、「400㍍のテープ1個」を「テープ400個」と誤って台帳に記載したらしいと出納課は説明しました。
 市の規則では各部署は毎年3月末に備品の在庫確認が規定されていますが、20年以上にわたって確認を行わなかったのです。
 請願の指摘を受けて出納課が全庁的に確認したところ、572の部署のうち昨年3月末に在庫確認をきちんと行わなかった部署は104で、そのうち68部署では台帳の記載ミスがあり、「北区役所の車載用防災無線装置」「『少女の絵』という絵画」「公園のベンチ」など、3つの部署での備品紛失が判明しました。
 防災無線装置が行方不明のまま放置されていたのでは、災害時に一体どうするつもりでしょう?市の備品は市民の税金で購入したものです。管理を徹底しなければ困ります。

   区役所の駐車料金
北 区 30分100円(2時間無料)
桜 区 30分100円(3時間無料)
南 区 30分100円
岩槻区 30分100円
大宮区 20分100円【予定】
   他の区役所は無料

●火葬場の修繕は市民の影響抑える工夫を
 さいたま市には大宮聖苑(染谷)と浦和斎場(下大久保)の2つの火葬場があります。
 このうち浦和斎場は築39年になることから、昨年11月から1年間の大規模修繕を行っていますが、5月から8月に10基の炉のうち4~6基が同時に停止することが判明。ただでさえ火葬場は大宮・浦和ともに希望の日時が取れないことがよくあります。
 そこで多くの炉が同時に停止しないよう工事方法の見直しを求める市民からの請願を、私が紹介議員になって11月20日に提出しました。
 自治体が運営する火葬場の利用料は、市民料金と市外居住者料金に分かれています。さいたま市の場合は7000円と5万6000円ですが、近隣自治体と交渉して、大規模修繕の期間中には近隣市の火葬場を市民料金で利用できるようにするなどの対策も必要です。
GoogleやYahoo!で「やっぱり大宮市民の会」と検索してくださいhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297/
2019年1月特別号(3)
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新しい道路整備計画
産業道路バイパス
全区間建設を実現

浦和優先の予算配分は不変
 さいたま市は19年度から5年間に取り組む道路整備計画(第3期)の素案を公表しました。
 新たに整備対象に加わるのは4路線ですが、その1つに産業道路バイパスの堀の内2工区(旧16号~サッカー場)が入りました。
 大宮市は産業道路の東側に、北袋からサッカー場までのバイパス計画を立てましたが、さいたま市は旧16号までしか整備しようとせず、清水市長のお膝元の見沼区へ向けて、旧16号の4車線化を進めていました。
 私は11年2月の予算審議から、サッカー場までの全通を繰り返し追及。市は「いつになるかわからない」と消極的な答弁でした。
 そこで私は17年10月6日の決算審査で、警察署移転を材料に揺さぶりました。

吉田一郎 大宮警察署が浦和との境の北袋に移転すると、北区で事件が起きても産業道路や旧中山道が渋滞してパトカーの到着が遅れる。旧16号からサッカー場までの事業化は検討していないと資料にあるが、将来的にどう考えているのか。
道路計画課長 堀の内工区の進捗を踏まえて検討していけたらと思う。

 新しい道路整備計画に盛り込まれたことで、旧16号~サッカー場のバイパス建設は、24年度までに測量や用地買収など事業化に着手することになりました。

 大宮北部の道路整備
 相変わらず全く無し

 さいたま市は都市開発や公共施設・病院の整備など、浦和に予算を集中投入していますが、道路整備でも浦和優先が続いています。
 都市計画道路の整備率は、浦和55・8%に対して大宮は44・2%で大きく遅れ、整備中や新規整備の路線延長も浦和が大宮を上回り、格差がますます拡大しています。
 特に北区は整備対象の路線が1つもありません。
 大宮北部を東西に貫く指扇宮ヶ谷塔線(日進イオン前の道)は相変わらず放置され、加茂宮広路線(ステラタウン前の4車線道路)は、地権者が用地買収を拒み100㍍の区間が残っているにもかかわらず「整備済み区間」となり、3月に北部医療センターが移転して来るのに、救急車の進入路を確保しようとすらしません。
 産業道路バイパスは8年がかりの追及でようやく全通の見通しが立ちましたが、大宮特に北部の道路整備を進めるために、私は引き続き全力で取り組みます。

都市計画道路の整備状況
整備済 整備率 整備中  新規整備
大 宮  71.2km  44.2%  5.7km  1.1km  
 与 野 240km  69.4%  0.0km  0.0km 
浦 和  79.0km  55.8%  8.3km  1.3km 
岩 槻  19.6km   60.7% 3.9km  0.0km 

道路整備計画の新規整備路線
産業道路  旧16号~サッカー場   430m 大宮区 
 三橋中央通線 三橋2丁目~水判土  710m  西 区 
 産業道路 駒場~元町三室線   660m 浦和区 
元町三室線  第二産業道路から東   600m 緑 区 
※三橋中央通線=大宮駅西口駅前通り   
   ※三橋2丁目=新大宮バイパスとの交差点
※元町三室線=北宿通リ   

吉田一郎が反対した議案
■一般会計補正予算(7)■病院事業会計補正予算■市長・副市長・教育長等のボーナス増額■職員のボーナス・初任給の増額など 《4面参照》
■専決処分の承認
 緑区役所が偽造免許証で地面師に印鑑証明を発行してしまい、土地を売られそうになった住民から訴えられ、「十分な本人確認をしなかった職員の行為は違法」だと781万円の賠償を命じる判決。しかし職員や上司は口頭注意だけで減給処分は行われず、賠償金はすべて税金で支払うのは認められません。
■大宮区役所の移転
 浦和には新たな公共施設を次々と建設する一方で、大宮区役所と大宮図書館を統廃合して街外れに移転し、図書館の面積は3割縮小。
■移転後の大宮区役所・図書館の駐車料金制定 《2面参照》
■六日町山の家の廃止

 市民が1泊2食付4290円で利用できる旧与野市の保養施設。耐震化か建替えで存続すべきです。
■にぎわい交流館いわつきの設置
 46億円かけて岩槻人形博物館を建設し、隣に「第二の人形博物館」も建設。採算が取れない地下鉄建設推進のために、岩槻に次々と赤字ハコモノ施設を建設することは認められません。
■新都心公園の設置
 防災公園と言いながら備蓄倉庫は無く、集会室を誰が利用できるかは「これから考える」ではお粗末です。
■蓮田岩槻バイパス橋梁下部工事請負契約の変更
 9月議会で3億4710万円で承認した工事契約を、3806万円増額。資材搬入路の用地買収ができたので、ルートを変更するという理由ですが、現在の搬入路で工事が進んでおり、変更の必要なし。
■指定管理者の指定について(大宮区の駐輪場)
 管理者となる外郭団体・都市開発公社は土呂駅西口で独自の駐輪場を運営していますが、10月にラック式に変更した際、利用者への説明が不十分、ラック同士の間隔が狭い等で市民から数多く苦情が来ています。
■指定管理者の指定について(市民会館うらわ)
 浦和市民会館を駅前に移転すべく、管理期間を2年に短縮。マンションと一体建設では住民の苦情で催し物が制限され、将来老朽化しても建て替えで合意を得るのが難航しそうです。
■高経年化した原発の運転延長に慎重な対応を求める意見書
 稼働後40年が経過した原発は運転停止と国がルールを定めたのに、東海第二原発の運転期間を20年延長するなら地元の合意を十分得るよう国に要望する内容。東海第二原発はさいたま市から100kmも離れておらず、老朽原発の運転期間延長には反対です。
■義援金差押禁止法の恒久化を求める意見書
 生活保護受給者が義援金を受け取った場合、生活再建で余ったお金は何にでも使って良いでは反対です。
■被災者生活再建支援制度の拡充を求める意見書
 阪神淡路大震災を契機に、災害で住宅が全壊すると300万円支給する制度が始まり、その後年収制限を撤廃するなど対象者を広げましたが、更なる拡充を求める内容。全壊家屋が238万棟に及ぶと想定される南海トラフ地震や首都圏直下型地震が起きた場合、財源
をどうするのかをきちんと考えるべきです。

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2019年1月特別号(4)
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市民を欺くペテン師!?
議員ボーナスアップ審議先送りの一方で
立憲国民(自民公明)がボーナス増額の予算可決
 12月議会では議員や市長、職員の5年連続のボーナスアップが審議され、市長と職員の分は可決。議員の分は4月の市議選を控えて審議先送りになりました。しかしそのウラで、議員ボーナスを増額するための補正予算は可決。私がそのカラクリを暴いたところ、立憲国民は私の発言中止を言い出し、さらに新藤信夫議長は私の発言を議事録から削除する暴挙に出ました。市民の目を欺いて議員のボーナスアップを図るさいたま市議会の実情は、まさに「ペテン師の集団」です。 【関連動画】
 さいたま市議会の議員報酬は年間1354万5494円です。これに加えて政務活動費が408万円(私は受け取りを拒否)で、合計するとさいたま市は議員1人あたりに、年間1762万円以上のお金を出していることになります。
 議員のボーナス(期末手当)は自民・公明・立憲国民(以前は民主または民進)の賛成で、過去4年連続でアップし、12月議会では5年目の連続アップ(5万9千円)が審議されました。
 4月には市議選があります。前回の市議選前年の14年には「選挙前に議員のボーナスを上げたら、現職が批判を浴びて不利になる」と審議を先送りして、選挙が終わった後の議会で、自民・公明・立憲国民が2年分まとめてアップする姑息な手段に出ました。
 今回も同様に、議員ボーナス増額案は12月7日の総合政策委員会で「給与引き上げは国を挙げての取り組みだが、末端に浸透していない」「経済・社会情勢や市民感情からみて慎重に審議すべき」と継続審査(審議先送り)になりました。
 しかし議員ボーナスの増額費用353万円が盛り込まれた補正予算案は、12月14日の予算委員会で誰一人としてこの問題に触れないまま、自民・公明・立憲国民の賛成でこっそり可決していたのです。

 カラクリを暴いたら
 吉田の発言中止可決

 12月21日の本会議で、私は市長や職員のボーナスアップについて「清水市長の年収が、5年間で350万円も上がるのはおかしい」「消費税のうち2割は自治体の取り分で、消費税が10%に上がるとさいたま市は57億円の増収になるが、そのうち38億円を連続ボーナスアップのために使うのでは、市民の理解は得られない」と反対しました。
 続いて補正予算案に議員ボーナス増額分の費用が計上されていることを暴露。
「議員のボーナスアップは選挙前だから先送りするけど、選挙が終わったらアップするから、市はあらかじめその分のお金を用意しておけというようなものだ」「この補正予算を可決したら、さいたま市議会は市民の目を欺くペテン師集団になってしまう」と指摘。補正予算案に反対するか、議員ボーナス部分を除いた修正案を提出するよう呼びかけたところ、立憲国民の議員が「吉田一郎議員の発言中止」を言い出し、自民・公明・立憲国民の賛成で可決。私の発言は途中で中断させられ、新藤信夫議長(自民真政・大宮区)は、私の発言のうち議員ボーナスに関する部分を議事録から削除しようとしています。

 国会でペテン師と言い
 市議会では許さない?

 国会では戦後、「ペテン」という言葉は670回、そのうち「ペテン師」という言葉は54回使用され、すべて議事録に残っています。
 昨年も7月10日に参議院で相原久美子議員(立憲)が「国民をペテンにかける説明」だと安倍内閣を批判。衆議院でも5月18日に福田昭夫議員(立憲)が「国民をだまし、安倍内閣は5年たって、いかにペテン内閣かというのがよくわかってきた」と発言しています。
 一方で民主党政権の頃には、自民党の議員が国会で首相や内閣のことを「ペテン」「ペテン師」と批判していました。
 自分たちは国会で「ペテン」「ペテン師」という言葉を頻繁に使いながら、市議会で私に「ペテン師」と批判されると怒り出し、発言を中止させる立憲民主党や自民党はあまりに身勝手です。
 そもそも議会は論戦の場ですが、自分たちを批判する発言を多数決で強引に中止させることは、民主主義の否定に他なりません。
 私の「ペテン師」発言が一部の新聞で報道されたことで、議員のボーナスアップを画策していたことが多くの市民に明らかになりましたが、現状ですら年間1762万円以上も税金から支払いを受けている議員のボーナスを選挙後に上げさせないために、私はあらゆる手段で頑張ります!

合併協定書に基づく市役所新都心移転
自民浦和派の抵抗に反撃
 新都心への市役所移転で、攻防戦が続いています。
 01年のさいたま市成立を前に、大宮市と与野市、浦和市が調印した合併協定書では、新市役所は「さいたま新都心周辺」と明記されています。浦和の市役所の使用は、新市役所が建つまでの「当面の間」でした。
 ところが浦和市長だった相川前市長は新市役所の建設を行おうとせず、清水市長も浦和住民の支持を得るため先延ばしにしました。
 一方で、新都心駅西口の広大な空き地だった第8-1A街区(中央区)には日赤病院が建ち、「新都心に市役所を建てる場所はもうない」と言われ始めていました。
 「このままでは大宮が危ない!」と、私は新都心駅東口の長距離バスターミナル予定地に新しい市役所を建てる「吉田プロジェクト」を提案。17年2月20日の総合政策委員会で可能かどうかを質問したところ執行部は否定しませんでした。
 また耐震化工事をしても建物自体の寿命は延びるわけではなく、新市役所の建設着手時期は、浦和の市役所の法的な耐用年数(50年間)が2026年までなので、「23年度を目途に考えている」と答弁しました。
 合併協定書に基づいて設置されていた本庁舎整備審議会も昨年5月30日に「市役所は新都心駅から800メートル以内」という答申を出し、9月議会ではその範囲内で市役所を建てる位置や整備手法などを1年間調査する費用2400万円が可決されました。
 しかし9月6日の本会議で自民浦和派の議員が反発。
真々田郡市戦略本部長は「(浦和の市役所の)一般的な耐用年数は60年間」と言い出し、さらに耐震化工事を行っているのでその後も「一定程度の期間使用することになる」と、市役所移転を数十年先送りにするような答弁をしました。
 そこで私は12月5日の一般質問で確認しました。

吉田一郎 新しい市役所に関して、17年2月20日の総合政策委員会での答弁は、今でも変わっていないか。
真々田都市戦略本部長 当時の答弁の要旨と、現在においても変わりはない。【動画で見る】

 最近、自民浦和派に属している大宮の議員が「新都心への市役所建設は、大宮の優位性を否定している」と言い出しています。
 合併協定書や審議会の答申を無視して「市役所は大宮に」と主張すれば、合併協定書は守らなくて良いということになり、結局「市役所は浦和のままでいい」となってしまいます。
 大宮のことを考えているフリをして、実は「自民浦和派のドン」の意向通りになる主張には要注意です。
吉田一郎は、市長から支給される政務活動費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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