2015年3月特別号 (1)
2面   3面   
2015
吉田一郎の決意

浦和に偏った予算は放置できない
あくまで「大宮の立場」から発言できる議員を1人でも多く

 2月議会が3月6日に終了しました。清水市長が提出した来年度予算が可決されましたが、大宮の都市開発予算は「例年通り」浦和の3分の1という惨状です。
 大宮市と与野市、浦和市が合併して14年。浦和駅の周辺は見違えるように発展しているのに、大宮駅はほとんど変わっていません。
 その原因は、予算を見れば一目瞭然です。合併から2011年度までの都市開発予算(市街地再開発や土地区画整理)の総額は、浦和2409億円に対して、大宮は792億円で3分の1に過ぎません。
 さらに湘南新宿ラインを浦和駅に停車させるための立体高架化事業(441億円)を加えると、15年度までに大宮と浦和の予算格差は、2300億円以上に拡がっています。
 3月に北陸新幹線が開通し、来年には新幹線が北海道まで伸びる予定です。首都圏の北のターミナルとして、大宮駅の重要性は高まるにも関わらず、さいたま市は東口再開発に本気で取り組もうとせず、駅前通りは氷川参道より先は狭いまま放置。大宮進出に積極的だったNHKも、計画を白紙撤回してしまいました。

浦和に施設を大量建設
大宮の施設は統廃合へ

 公共施設の整備予算も浦和が圧倒的です。
 合併協定書では、「新都心周辺に市役所を建設する」ことが明記されていましたが、相川前市長に続いて清水市長も約束を葬り去り、新都心最後の空き地に日赤病院を移そうとしています。 浦和の市役所が永久化し、「さいたま市の中心は浦和」が既成事実と化したことで、中央図書館や市民活動サポートセンター、国際交流センター、美術館、子ども総合センター、危機管理センターなど、あらゆる中核的な施設は浦和に集中されつつあります。
 また、人口5000人足らずの浦和美園に総額50億円も投じて複合公共施設を建設する一方で、清水市長は「公共施設マネジメント計画」を策定し、その他の公共施設は統廃合して、縮小しようとしています。
 大宮図書館は大宮区役所と統合されて市民会館南側へ移転し、規模が3割縮小されようとしています。
 私たちの街・大宮を守るためには、大宮と浦和、与野、岩槻の財布を分けて、大宮の税収は大宮で使い、大宮の街づくりや公共施設・道路の整備は大宮で決める仕組みが必要です。

浦和優先を批判しない
政党・会派の議員たち

「浦和優先」の現状がまかり通っているのは、北区をはじめ大宮選出の議員が、浦和に偏った予算にこぞって賛成しているためです。
 15年度の清水予算に反対したのは、共産党と原田健太議員(無所属・浦和区)だけで、「地域格差」を批判した議員は皆無でした。
 政党や会派に所属している議員は、政党や会派の方針に縛られて、浦和や与野・岩槻の議員と歩調を合わせているのです。
 いま、さいたま市議会には、政党に縛られず、「大宮住民の代表」という立場から、自由に意見を述べて行動できる議員が必要です。
 4月に市議選が行われますが、私は同じ志を持つ「無所属・無党派」の仲間を増やそうと、決意しています。

2015年度の施設整備予算
【旧浦和市】
市立病院施設整備・更新   40億1034万円
新クリーンセンター整備    16億4745万円
仮水道庁舎建設        10億6806万円
消防指令センター整備     5億6063万円
浦和市役所耐震補強準備     5000万円
子ども総合センター建設    1億8036万円
高戸荘解体工事          3104万円
南浦和陸橋耐震補強工事   2億0540万円
アーバンデザインセンター美園設置 1億3220万円
浦和美園複合公共施設整備   5億2579万円
浦和美園図書館開設        9016万円
スマートホームコミュニティ整備 1億3236万円
新設中学校用地先行取得    3億4022万円
浦和東部小学校建設準備     1469万円
緑消防署複合施設整備     8億9269万円
尾間木児童センター開設      825万円
尾問木公民館移転整備      2977万円
貝沼通船堀公園整備      1億1146万円
仲町小学校増築準備       1984万円
 旧浦和市計 100億5071万円
【旧大宮市】
大宮区役所新庁舎整備準備   7億5252万円
北袋1丁目防災公園整備     2億8300万円
大宮駅第二駐輪場移設       2455万円
アーバンデザインセンター大宮設置 750万円
ひまわり特別支援学校改築     290万円
高木第二最終処分場水処理施設  1595万円
秋葉の森総合公園整備      4439万円
市営峰岸住宅建て替え      4億9390万円
片柳消防署整備           3959万円
新サーマルエネルギーセンター整備 3461万円
 旧大宮市計     16億9891万円
【旧与野市】
河童ぶち公園整備     5095万円
与野中央公園整備    4億0987万円
高沼用水路整備     3億1879万円
 旧与野市計     7億7961万円
【旧岩槻市】
岩槻駅舎改修事業       9億9615万円
岩槻人形会館整備        2425万円
市民会館いわつき耐震補強工事 5億4525万円
岩槻区役所解体工事      2億4600万円
市営黒谷住宅解体準備       189万円
岩槻消防署移転        1億1837万円
2小学校給食室建設        5500万円
 旧岩槻市計     19億8691万円

いずれも平成27年度予算書概要より ↑↓

2015年度の都市開発予算
【旧浦和市】
浦和駅西口南高砂市街地再開発 5億6415万円
浦和駅鉄道高架推進       1億3078万円
浦和駅中ノ島地下通路整備      850万円
西浦和駅周辺まちづくり推進     1100万円
武蔵浦和駅周辺まちづくり推進    4068万円
武蔵浦和駅第1街区市街地再開発 3億9910万円
武蔵浦和駅第3街区市街地再開発 32億4167万円
浦和東部岩槻南部地域整備推進  31億2770万円
東浦和第二地区まちづくり推進     210万円
東浦和第二地区土地区画整理   9億9655万円
浦和東部第一特定土地区画整理 16億3638万円
大門下野田特定土地区画整理     6200万円
 旧浦和市計     102億2061万円
【旧大宮市】
大門町2丁目中地区市街地再開発 3億2600万円
大宮駅東口北側開発         2652万円
用地先行取得(大宮駅東口)    1億1483万円
大宮駅西口まちづくり推進     2億5440万円
大宮駅西口第4地区土地区画整理 17億3200万円
日進駅周辺まちづくり推進     2億3976万円
西大宮駅周辺まちづくり整備    5億6320万円
指扇土地区画整理推進       3億2384万円
深作西部土地区画整理         899万円
 旧大宮市計     35億8954万円
【旧与野市】
与野駅西口土地区画整理       5135万円
与野本町駅周辺まちづくり推進    1271万円
南与野駅西口土地区画整理    3億9399万円
 旧与野市計     4億5805万円
【旧岩槻市】
岩槻駅周辺まちづくり事業      989万円
岩槻駅西口土地区画整理    6億9300万円
江川土地区画整理        5億7899万円
南平野土地区画整理        2100万円
 旧岩槻市計     13億0288万円
過去3年間の大宮と浦和の予算格差
都市開発 施設整備
浦和 大宮 浦和 大宮
2013年度 102億 37億 113億 26億
2014年度 109億 37億 220億 9億
2015年度 102億 36億 101億 17億

無所属の仲間達
吉田一郎市政報告会 3月29日(日) 14:00~16:00 プラザノース第4セミナールーム(入場無料)
2015年3月特別号(2)
1面   2面   3面 
大宮の市議として、大宮発展のために 議場は戦場!いつでも全力で勝負だ
 無所属前市議
吉田一郎 これまでの情熱と実績
 「浦和優先の行政・予算配分の是正」という公約を実現するために、私は政党や会派の利害に縛られない完全な無所属の議員として活動。皆さんのお力で得た「発言権」を武器に、相川前市政やそれを改めない清水市政と徹底的に闘いました!
私たちの大宮北部をもっと住みよい街に
●小児科の深夜診療を大宮総合病院で継続
 大宮医師会市民病院の閉鎖・移転に、「人の命も浦和優先か!」と最後まで反対し、小児科オールナイト診療の維持を要求。09年3月から大宮総合病院(さいたま北部医療センター)で実施させました。
●内科オールナイト診療の復活を要求
 大宮医師会市民病院の閉鎖・移転で中止になった内科オールナイト診療の復活を議会で再三要求。11年10月に地域医療課に調査研究を約束させました。
●プラザノース北側に病院用地を確保
プラザノース北側の病院用地 旧大宮市が市役所建設のために購入した富士重工跡地の再開発事業を、さいたま市が中止すると言い出したため、09年2月のまちづくり委員会で、「空き地のまま放り出すつもりか」と半日がかりで追及。市は「病院誘致の予定地にする」と明言し、老朽化した大宮総合病院(さいたま北部医療センター)の移転先に決まりました。
●大宮警察署の一方的な移転に反対署名を提出
 土手町の大宮署を、浦和と接する北袋町に移転する計画に対し、現在の場所に最低限、分署を残すべきだと署名を集め、上田知事に提出しました。
●宮原小学校の通学路に側溝を整備
 スクールゾーンでの児童死亡事故を08年12月で取り上げ、通学路の優先的な∪字溝整備を要請、09年2月の補正予算で実現しました。
●北区役所の西側にも駐輪場を設置
北区役所西側に設置された駐輪場 08年春の区政懇談会で提案し、すぐに実現。
●大宮医師会市民病院の跡地売却や動物病院への転用を阻止。
●日進の切敷川に浸水対策用排水ポンプを設置。●北図書館の持参パソコン用LANを改善。●コミュニティバスの停留所に運賃を表示。●コミュニティバスの土曜運行を試験実施。●宮原公民館などの大規模改修を実現。●自警消防団への補助金継続。●すべてのコミュニティセンターに印刷機設置。●旧中の渋滞悪化を招いた銀座通りの一方通行化を実験だけで中止に。●自衛隊通りと大和田公園通りの直結構想の復活を要求。●大宮北部を東西に結ぶ指扇宮ヶ谷塔線の整備を要求。


ふるさと大宮のために実現しました
●大宮の子どもたちに大宮を教える教科書を
大宮の子供に大宮を教える社会科副読本 小学校の社会科副読本の内容が、大宮や新都心にはほとんど触れず、浦和の紹介に偏っていることを10年9月の決算審査で指摘。1517筆の署名を教育委員会へ提出するとともに、『日本教育新聞』で私のインタビュー記事が掲載され、さいたま市の「教科書問題」が全国の教育界に波紋を広げた結果、11年度から社会科副読本が改訂され、合併前の旧4市の地理や特色、大宮駅の開設に尽力した白井助七翁の功績などが掲載されることになりました。
●大宮図書館の郷土資料を守る
旧大宮市役所 07年秋に浦和駅東口に中央図書館がオープンするのに伴い、大宮図書館の郷土資料や明治期からの新聞等を移す計画に対して、07年9月議会で追及。「大宮に残す」と確約させました。
●旧大宮市役所で8年ぶりに議会を開催
「浦和への一極集中」をストップさせるべく、予算委理事会で提案し、09年1月に旧大宮市役所6階で予算委員会を開催させました。
●労働団体への年間1億2000万の公金支出を追及
 市役所機能を浦和へ一極集中させるために、労働団体が浦和の市役所裏手に所有する「ときわ会館」を、市が毎年1億2000万円もの家賃を支払って、ほぼ丸ごと借り上げていることを批判。空室が多い旧大宮市役所に市役所機能の一部を移すことを提案。
●若田宇宙飛行士の帰還報告会は大宮で
 若田宇宙飛行士との交流イベントがすべて浦和で行われていたことを09年9月議会で批判。帰還報告会は大宮で行うように提案し、ソニックシティで開催。14年の報告会も市民会館おおみやで開催に。
●合併で消された大宮駅北口と高度化計画を復活
 大宮駅と大栄橋の間の線路上に人工地盤を建設して北口を開設する、旧大宮市が策定した「大宮駅高度化計画」を、さいたま市が放棄していたことを10年10月の決算審査で暴露し、追及。15年1月から県と市、JR、東武で大宮駅高度化の検討が始まり、北口計画を復活させることができました。
●地域に偏りのない公平な入札制度を提案
 地デジ移行に伴う小中学校のテレビ買い替えで、8割を浦和の業者から購入するという清水市長の提案を、09年12月議会で批判。入札を旧4市別で実施して、大宮の物品購入や工事は大宮で発注することを提案しました。
●大宮から武蔵野線へ直通電車の運行を本格化
 09年2月議会で提案、10年12月ダイヤ改正で、「むさしの号」定期化と「しもうさ号」新設。
●東北新幹線の大宮駅全列車停車を維持
 09年2月議会で要望し、「はやぶさ」停車へ。
●武蔵浦和へ新幹線停車の相川プランを阻止
 09年6月議会で追及。実行しないと明言させる。
●首都高大宮線の北への延伸を要望
 07年12月議会で提案し、09年に市と国や県、首都高、東日本高速の検討会が発足。首都高の中期経営計画に圏央道への延伸が盛り込まれました。
●旧中山道の渋滞緩和に新たな道路が実現へ
 旧市役所通りの東口駅前通り~旧16号の拡幅を11年9月議会で提案。12年度予算で設計費を計上させ、15年度から用地買収がスタート。また旧中の大栄橋~土手町の歩道整備や、一番街交差点で40年間立ち退かない八百屋の法的な解決を要望。
●合併協定書を守れ!
 新都心への市役所建設を明記した合併協定書が守られていない現状で、08年6月議会で新藤元大宮市長の怒りの声明を朗読し、相川前市長を追及。09年度から区役所建て替えを含める内容ながらも、庁舎整備基金が創設されました。
●浦和が17倍も多かった夏祭り補助金を平等にさせる。●大宮駅西口の高速バス乗り場を整備。●撤去された大宮駅東口広場の時計再設置。●公民館が浦和30ヵ所、大宮18ヵ所という格差を追及。●市立博物館の展示に「鉄道の町・さいたま」とあるのはおかしいと指摘。鉄道の町は大宮であることを確認させる。●大宮で集めた募金は、大宮で使えるように提案。●大宮が3割高額だった市営駐輪場の月額料金(一般)の格差を指摘。14年度から大宮は値下げに。●南浦和の下水道整備で出たヒ素混入残土を、市が大宮へ運び込み、指扇小学校の横に山積みにしていたことを暴露。●大宮駅でのJRと東武野田線との乗り換え改札復活を求める市民の請願を議会へ提出し、全会一致で可決。●大宮駅西口に公衆トイレの設置を求める市民の請願を議会に提出。●旧大宮市の分離独立の法的手続きを明らかに。

しがらみのない無所属だからできる徹底追及
地下鉄7号線と吉田プラン●岩槻の地下鉄建設に代わる「吉田プラン」実現
 沿線開発を含め3000億円を投じて浦和美園~岩槻に赤字の地下鉄を建設しようとする計画に、議会でただ1人反対し、10年6月議会で東武野田線と伊勢崎線、さらに日比谷線との直通運転で岩槻と東京を一本で結ぶ「吉田プラン」を提案。13年の市長選出馬で公約に掲げた結果、16年度から東武鉄道が野田線と伊勢崎線の直通運転実施を発表。
●5億円の盆栽が枯れていた事実を明るみに
09年6月議会で「「枯れている盆栽はないのか」と追及したことを契機に枯れた盆栽、5700万円分の盆栽が枯れ、市が隠していたことが明るみに。
●岩槻人形会館を着工延期に追い込む
 各政党・会派が建設に賛成する中で、10年夏から「展示用の人形がボロポロ」「展示品に岩槻人形が1つもない」「入場者数や収支、経済効果の見通しが立っていない」等お粗末な実態を次々と暴露。新聞各紙で報道させ、10年度の着工を断念させました。
●清水与党に転じた議員の土地購入に警鐘
清水与党に転じた議員の雑木林を市が購入 自民党から清水与党に転じた議員の雑木林を、09年9月議会で市が「見沼田んぼの景観保全」と称して2億4300万円で緊急購入。「与党議員の土地を相場以上の価格で購入すれば疑惑を生む」と批判し、決算審査で売買契約書などを公開させました。
●大震災で職員の残業手当、救援物資の20倍
 東日本大震災で職員に支払った残業代が4億4000万円と、被災地へ送った救援物資2200万円の20倍だったことを、11年5月議会で「なぜ代休を取らせなかったのか」と追及。大災害時には残業手当を減額する労使協約を結ぶことを提案。
●患者のことを考えない病院移転に反対
 日赤病院と小児医療センターの新都心への移転・統合が発表されると真っ先に反対。保健福祉委員会で追及を続け、小児医療センターは上田知事が「現在地での一部機能の存続」を発表しました。
●生活保護を食い物にする貧困ビジネスを暴露
「生活保護の申請同行」で料金を徴収するNPOや、一軒家に生活保護受給者を何人も住まわせて多額の家賃を徴収する無届施設の実態を、12年6月議会で暴露。国会でも問題になり、厚労省の政務官が調査を約束しました。
●生活保護の不正受給・不適切支給を明るみに
「生活保護の受給者がベンツを所有」「名古屋までの通院に交通費を支給」「入院患者全員が生活保護を受給という病院が2ヵ所」「2042万円を不正受給したのに警察へ告訴せず、生活保護の支給を継続」などの実態を明らかにし、健康で働ける人には、生活保護を支給するよりも、市が臨時職員として雇用し、賃金としての支給を提案しました。
●相川前市長が商工会議所会頭に就任しようとしていることを議会で取り上げ、会頭就任を断念させる。●相川前市長の後援会長を外郭団体から追放。●指定管理者に応募した団体をすべて公開に。●市民に施設を利用させないことで、「節電目標」を達成しようとしたプラザイーストの責任を追及。●宮原メディカルセンターや浦和青年の家跡地のアスベスト破片除去。●道路と民有地との境界画定測量の促進。●市内で流通する農産物や水産物の放射能検査を提案し、実現。●学校や保育所の給食の放射能検査を求める請願を提出し、実施に。
●市民団体へのズサンな補助金を返還させる
 ▼「朝のあいさつ運動」と称した市議選の事前運動に90万円。▼最高裁で違憲とされた玉串料への補助金使用。▼酒屋で切手を大量購入し、実際には使用せず。▼ニセ写真とウソの書類で補助金獲得。
●税金の無駄の数々を追及
 ▼年間80人しか利用者がいない外国語教室を開催する国際交流協会に5000万円の補助金。▼交通の利便性を考えず北浦和に開設し、予測の半分(1日55人)しか利用者がいない、ふるさとハローワーク。▼800万円かけて北浦和駅東口に屋外モニターを設置したが、駅前広場が狭すぎて太陽光が反射し使用停止に。▼63億円も高い値段を提示した企業が落札したクリーンセンター建設工事。▼産廃の上に学校建設し、2億2000万円の追加費用。▼6億6000万円を投じて捨てられる「備蓄用タミフル」。▼220億円かけて開通し、通行量は予測の8分の1しかない新都心大橋。▼1時間に数人しか歩行者がいない田んぼの道に何億円もかけて歩道を優先整備…ほか。

密室談合の市議会を命がけで変えました
●すべての議員が発言できる議会を!
 自民・公明・民主・共産などの政党・会派が、日本国憲法や地方自治法を無視して、本会議で無所属議員の発言を禁止していたことに抗議して、09年3月に議員をいったん辞職。補欠選挙で「すべての議員が発言できる議会」を掲げ、2万7045票の歴代最高得票を得て復帰当選。皆さんのお力で、09年6月議会から無所属議員の発言権が獲得できました。
●正副委員長は規則通り投票で選出を
 各政党・会派の「談合」で決められていた委員会人事に抗議し、07年6月の建設水道委員会で投票による正副委員長の選出を行わせました。
●議会の開催日数を倍増させる
 07年12月議会で、本会議の開催日数が合併当初に比べ半減し、委員会の開催回数は全国平均の半分以下という現状を追及。08年から本会議開催は2倍に、委員会開催はそれ以上に。
●形骸化していた委員会審査を改革
 議案や請願はまず委員会で審査されます。私は質疑と討論・採決を別日程で行い、質疑の後に各会派が賛否を決めることを提案。08年度から各委員会で実施されました。
●すべての議員が参加する議会改革を
 政党・会派の「談合」によって進められていた議会改革のあり方を批判。議会運営委員会理事懇談会と、市民も傍聴できる議会改革推進検討特別委員会の設置を実現し、無所属議員としてそれらのメンバーになりました。
●議員の質問時間・回数を増加
 一般質問の時間が、旧大宮市と比べて6分の1に激減した現状を批判。08年度から委員会での議案外質疑の時間が2倍に拡大しました。
●各会派・議員の採決態度を公開させる
 さいたま市議会では、各議員がどの議案に賛成・反対したかは公表されず、採決も「議長の目分量」で可決か否決を決めていました。私は初当選以来、各会派や議員の採決態度を『市政レポート』で自主的に公開し続けた結果、13年6月議会から市議会HPで正式に公表されることになりました。
●地方議員年金の廃止
 廃止を求める市民からの請願を09年6月議会と10年9月議会に提出。請願は葬り去られたものの、地方議員年金は11年6月から廃止に。
●議員報酬を5%削減
 「政令指定都市になった」というだけの理由で、04年に3割もアップした議員報酬。当時まだ議員ではなかった私は、浦和の市役所前で3日間ハンガーストライキを行って5%減額させました。
●市民に伏せられている海外視察の実態を公開
 海外視察の人選が各政党・会派間の「談合」で決められている不透明な現状を本会議で再三批判。区役所の「情報公開コーナー」で伏せられている参加議員や日程、費用をチラシで公開しました。
●無所属の一般質問の回数を年2回→3回に●一般質問に「一問一答形式」を導入●一般質問の質問回数を時間内なら無制限に●すべての議員が予算・決算の審査に参加●最大半年放置されていた市民の請願をすぐ審議に

 吉田一郎プロフィール 
1963(昭和38)年11月3日生まれ。若竹幼稚園、東大成小、植竹中、上尾高。法政大学社会学部卒。早稲田大学大学院修士(国際関係学専攻)。
 香港中文大学に留学の後、香港の日本語新聞社で勤務。『香港ポスト』記者、月刊『香港通信』編集長、日刊『香港ビジネスポスト』編集長を歴任しながら、東ティモールやカンボジア、タイ・ミャンマー国境など、アジアの紛争地を取材し、『AERA』『SAPIO』等に執筆。NHK国際放送のレポーターとして、香港返還前後の話題を中国本土へ伝える。
12年間の海外生活を終えて日本に帰国したところ、故郷・大宮が住民不在の合併と「浦和優先」の相川前市政によって蹂躙されている現状に憤慨し、政治活動に身を投じる。
 2007年4月の統一地方選で、さいたま市議(北区・無所属)に初当選。13年のさいたま市長選に「3000億円の岩槻地下鉄延伸の中止」を掲げて立候補し、議員は失職。
 現在は世界各地の領土問題や民族紛争の専門家として活動中。

 吉田一郎の著書 
■世界飛び地大全(角川ソフィア文庫)¥1,080
■消滅した国々 ~第二次世界大戦後、崩壊した183カ国~(社会評論社)¥3,024
■国マニア~世界の珍国、奇妙な世界へ!~(ちくま文庫)¥734
■国境線の謎がわかる本(大和書房・監修) ¥1,404
■世界飛び地大全(社会評論社)¥2,592
■九龍城探訪~City of Darkness~(イーストプレス・監修)¥3,780
■国マニア(交通新聞社)■中国アナーキー■香港的秘密■香港街伝

 最近の主なテレビ・ラジオ出演 
■WSJドキュメント(アメリカ)
 記憶のなかの都市:20年後の九龍城砦
■ビーバップ!ハイヒール(大阪朝日放送)
 知っておきたい尖闇・竹島・北方領土
■あさチャン!(TBSテレビ)
 スコットランド独立と今後独立しそうな地域
■週刊リテラシー(MXテレビ)
 世界の領土問題入門と北方領土返還への提案
■Nスタ(TBSテレビ)
 政務活動費ゼロを貫いた元議員
■おとこラジオ(NACK5)
 海外で出会った変わった人、変な人
■おとこラジオ(NACK5)
 中森明菜や本田美奈子、大場久美子を語る

GoogleやYahoo!で「やっぱり大宮市民の会」と検索してくださいhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297 /『吉田一郎 市政レポート』のバックナンバーや、市議会での動画集が、インターネットでご覧になれます!
2015年3月特別号(3)
1面   2面   3面 
政務活動費の批判恐れて?
09年に北区住民2万7045票の力で実現した
無所属議員の発言権が再び不可能に

 議員とは「住民から選出された代表」として、議会で意見を表明するための存在です。しかし、さいたま市議会では、無所属議員の発言が禁止されてきました。私は7日間のハンガーストライキや議員辞職、「すべての議員が発言できる議会」を争点にした補欠選挙を通じて、発言封じの実態を明らかにし、北区の皆さんのお力を得て09年から無所属議員の発言権が実現できましたが、さいたま市議会の政務活動費の不正使用が発覚する中で、政党・会派所属の議員たちが、再び無所属議員の発言権を奪おうとしています。
 議会とは、賛成・反対それぞれの立場の議員が自由に意見を表明して討論し合い、最後は多数決で可決か否決を決めるものです。
 そのため討論の発言時間は、合併前の旧4市や合併当初のさいたま市議会では制限がなく(あまりに長すぎた場合は、議長が注意)、ほとんどの地方議会でも時間制限はありません。
 しかしさいたま市議会では、03年に「議会運営の効率化」を理由に、自民・公明・民主・共産などの政党・会派の議員らが、日本国憲法や地方自治法を無視したルール(申し合わせ事項)を作り、会派所属議員の発言は15分、無所属議員は発言を禁止してしまいました。

法律無視の発言禁止
住民の審判で撤廃へ

 私は07年に初当選して以来、地方自治法で認められたあらゆる手段を使って、議会で意見を表明しましたが、演壇からの暴力排除や発言禁止、出席停止処分が繰り返されました。
発言しただけで演壇から暴力排除発言しただけで演壇
から暴力で排除
 (08年6月議会)

出席停止処分に抗議のハンスト出席停止処分に抗議してハンスト
   (08年9月議会)

 08年9月議会では、私は7日間の出席停止処分に抗議して浦和の市役所前で7日間のハンガーストライキ(絶食座り込み)を行い、08年2月議会では、私が相川前市長の提出した予算案に反対理由を述べただけで、再び出席停止にされかけたため、議員を辞職しました。
 そして、5月に行われた補欠選挙に「すべての議員が発言できる議会」を掲げて立候補し、歴代最高の2万7045票の得票を獲得し、復帰当選。
 住民の審判が下ったことで、自民・公明・民主・共産らは降参し、08年6月議会から、無所属議員にも10分の発言が認められるようになったのです。

市議選控え急遽決定
質問時間は僅か2分

 ところが市議選を控えた今年2月議会で、自民・公明・民主・共産・改革など各会派の議員らは、無所属議員の発言時間を縮小しようと言い出し、急きょ開かれた3月2日の議会運営委員会で、10分から3分へ短縮することを決めました。
 さいたま市議会では、十数件もしくは数十件の議案や請願を、一括して討論しています。会議規則では発言の冒頭で、どの議案や請願に賛成か反対かを明らかにしなくてはならないと規定されています。
 つまり3分間では、議案や請願の番号やタイトルを読み上げるだけで終わってしまい、無所属議員は事実上、意見表明ができないことになるのです。
 また議案への質疑(質問)時間も、無所属議員は従来の10分(質問と答弁)から2分(質問)へ短縮しました。これでは再質問や再々質問ができず、執行部を追及することができません。

自民への鞍替え待ち
で言いなりの無所属

 新たなルールを決めるなら、本来は市議選の終了後に、新たに選出された議員で話し合うべきです。
 しかし、各政党・会派は鬼(=私)の居ぬ間に決めてしまおうとしたのです。
 私は議会で、清水市政を批判するだけでなく、政務活動費や海外視察など、議会のズサンな実態も批判し続けていました。
 また、2月にTBSテレビでさいたま市議会の政務活動費の不正使用が放送され、私以外にも「政務活動費の廃止」を掲げた無所属の新人議員が登場する可能性が出てきたので、先手を打って無所属議員の発言権を事実上封じてしまおうとしたようです。
 市議会には現在、原田健太議員(浦和区)と伊藤まなぶ議員(北区)の2人の無所属議員がいますが、いずれも元民主党議員です。
 特に伊藤議員は自民党への鞍替えのために昨年、一時的に無所属になっただけで、本会議では1回も討論(意見表明)を行わず、今回の無所属議員の発言権封じにも反対していません。
 私や4人の市民が「発言時間の変更は、市議選終了後に新たな議員で話し合って決めるよう求める請願」を3月2日までに提出してほしいと要望したところ、電話に出なくなってしまいました。
 せっかく北区住民の力で実現した無所属の発言権が、このような形で事実上葬られるのを、黙って見過ごすわけにはいきません!

すべての議員が発言
できる議会の復活

 民主主義のあり方として、たとえ少数意見であっても意見の表明は十分保証して自由に論じ合い、そのうえで最後は多数決で決めるのが基本のはずです。
 政党や会派に属さない自由な立場の議員の声を封じる政党・会派の横暴を、許すわけにはいきません。

さいたま市議会の討論(発言)時間
政党・会派 無所属
合併前 制限なし 制限なし
2003年まで 制限なし 制限なし
2003年よリ 15分 禁止
2009年よリ 9分+人数 10分
2015年よリ 3分×人数 3分

「二重請求事件」がTBSで放送されました
不正の温床=政務活動費は廃止を
自宅でインタビューを受ける吉田氏 『市政レポート』でお伝えしてきた帆足和之議員(自民党・浦和区)の「政務活動費の二重請求事件」ですが、2月10日放送のTBS『Nスタ』で特集されました。【動画で見る】
 「ケロロ軍曹などアニメの切手を年度末に大量購入」「郵送料で政務活動費を二重請求」等の疑惑について、帆足和之議員(自民党・浦和区)は取材から逃げ出してしまい、「詐欺になる可能性がある」という弁護士の言葉も放送されました。
一方、私も「政務活動費を受け取らずに活動した元議員」としてインタビューを受けました。

他の議員も不正使用
帆足議員と同じ手口

帆足銀の事件を語る弁護士 さいたま市議会の政務活動費については、新たな不正使用が見つかっています。
 3月4日には、改革フォーラムの議員が帆足議員と同じ手口で、年度末に葉書を大量購入したことがわかり、市民が住民監査請求を提出しました。
 この議員は「活動報告を送るため」と、14年3月末に約2500枚の葉書を購入しましたが、購入したのは消費税値上げで4月から適用される52円の葉書で、13年度に余った政務活動費を、14年度に流用しようとしたことが明白です。

自公民共が賛成して
政活責は7割アップ

 政務活動費は、合併前の大宮市や浦和市では月額20万円でした。
 04年に「政令指定都市になったので、大阪や名古屋並みに」という理由で、議員報酬は3割、政務活動費は月額34万円へ7割も増額されました。
 共産党や民主党の一部は、報酬3割増額には反対しましたが、政務活動費の7割アップは、自民・公明・民主・共産のすべての政党・会派の議員が賛成しました。
 05年に合併した岩槻の議員は、「さいたま市になった」という理由だけで、政務調査費が月額2万円から34万円へと、一挙に17倍も増額されています。
 さいたま市の議員報酬は年間1313万円です。このうえ政務活動費408万は不要です。
 国会では「政治とカネ」が問題になっていますが、不正の温床となっている政務活動費も、廃止すべきです。
吉田一郎は、市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動していました。

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