2010年12月15日 第20号
奇妙な入札結果が相次ぐ…「1社を除いて、すべて失格」「最高値が落札」
 競争入札は、安い価格を提示した企業が落札するのが本来ですが、さいたま市の工事入札では最近、「奇妙な入札結果」が相次いでいます。
 入札に参加した企業(またはグループ)が次々と「失格」になり、1社だけ残った企業(またはグループ)が、高い価格を提示していたにも関わらず、落札するというものです。
 例えば、9月議会で審議された美園小学校の機械設備工事契約には、6つの企業グループが参加しましたが、そのうち、5グループが失格となり、一番高い価格を出していたグループが落札しました(下表参照)。

価格(税抜) 結果
Aグループ 3億4599万円 直接工事費と共通仮設費で失格
Bグループ 3億4608万円 直接工事費と一般管理費で失格
Cグループ 3億4630万円 直接工事費と一般管理費で失格
Dグループ 3億5727万円 直接工事費で失格
Eグループ 3億5730万円 一般管理費で失格
Fグループ 3億5748万円 落札

 また駒場スタジアムの改修工事でも、参加した9グループのうち8グループが失格となって、価格だけで見れば7位だったグループが落札しています。同様のケースは、下水道工事でも続出しています。
 入札では、最低制限価格が設定され、これを下回って「安すぎる価格」を提示すると失格になります。「安かろう悪かろう」の工事を防ぐためです。
 しかし、今回の「奇妙な入札」は、最低制限価格は満たしていても、その内訳(直接工事費、共通仮設費、現場管理費、一般管理費)のいずれかが、値段が安すぎて失格になっています。内訳の見積りは複雑でしょうが、「1社を除き、全て計算を間違えた」では、偶然すぎます。
 一方で、09年度の決算審査にあたって、9月22日に包括外部監査人である公認会計士の江口氏から報告があり、馬宮コミニユティセンターの修繕工事の入札について、「予定調和的に行われているのではないかと見受けられる」、つまり談合をにおわせるような指摘がありました。
 その修繕工事で落札した企業は、美園小学校の工事で落札したFグループでもあり、現職の県会議員と密接な関係にある企業です。
 そこで私は9月29日の本会議で、美園小学校の機械設備工事と駒場スタジアム改修工事の契約について、「1社を除いてすべて失格という入札結果には、はなはだ疑問であり、制度の見直しが必要だ」と訴え、反対しました。

数十年続く堀の内交差点の渋滞を追及 産業道路は旧16号北側にもバイパスを!
「浦和駅周辺の4車線環状道路」や「見沼区での旧16号の4車線化」に熱心な清水市政ですが、その一方で大宮駅より北側の道路整備は、何ひとつ具体化していません。
 旧大宮市は、渋滞が激しい堀の内交差点や東町交差点を避けて、新しい産業道路(サッカー場~旧16号~天沼中央通り~北袋)を建設する計画を立てていました。
 そこで10月5日の決算審査では、産業道路の交通渋滞について追及しました。

吉田一郎 産業道路で渋滞が激しいのは、旧16号(堀の内交差点)の北側だ。旧16号の南側では新しい産業道路(天沼中央通りの4車線化)を作っているが、サッカー場から旧16号までの、整備状況はどうか
道路計画課 旧16号と、その南側の4車線化が終わってから、という順番になっている。
吉田一郎(南側や旧16号の整備が)終わってから着手するのではなく、北側も同時に着手することはできないのか。
道路計画課 これからの予算配分等の要素が絡むと思う。

 旧16号南側の整備が完成する時期は未定で、それから北側の整備に着手するのでは、完成は一体何十年後になるかもわかりません。
 サッカー場~旧16号はわずか200メートルです。清水市政は大宮北部でも公平に渋滞緩和に努めるべきです! この件に関する問い合わせは048-829-1496 道路計画課へ
吉田一郎は、市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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