2009年10月17日 号外 (1)
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9月議会「すべての議員が発言できる議会の実現で、市長議案2件を否決
【関連動画】 45日間にわたって開かれた「9月議会」は、10月16日の本会議ですべての審議を終了しました。
 相川市政の下では、自民・公明・民主の「相川与党」が、相川前市長が提出した議案に毎回すべて賛成し続けていました。さらに無所属議員の発言権を認めず、自民党と共産党の議員が1人ずつ、賛成意見と反対意見を述べて審議終了…という状態が続いていました。
 5月の市議補欠選で、私は「すべての議員が発言できる議会」を掲げ、圧勝したことで実現。9月議会の本会議では、のべ18人の議員が様々な立場から賛成・反対の意見を述べ、さいたま市で初めて、市長提出の議案2件が否決されました。これまで形骸化していた議会が変わりつつあります。

吉田一郎が反対した議案【関連動画】
■平成20年度一般会計及び特別会計決算
①大宮医師会市民病院の閉鎖と、浦和との境への移転。
②「公共施設の適正配置」の名の下で、浦和30館に対して大宮18館という公民館建設。③浦和4ヵ所に対し大宮1ヵ所と言う複合公共施設の建設。④図書館の蔵書数は過去2年間で浦和12万冊増に対し、大宮4万8000冊増、与野は6万2000冊の減と、浦和への一極集中が著しい。⑤総事業費1220億円の市街地再開発事業はすべて浦和と武蔵浦和に集中し、浦和東部・岩槻南部の土地区画整理に1201億円、湘南新宿ラインを浦和駅に停めるための立体高架化事業に400億円以上を費やす一方で、旧大宮市が市役所建設などの用地として購入した富士重工跡地は島忠へ売却…など、浦和優先の市政運営全般に抗議して反対。
■平成20年度水道事業決算
 毎年大幅な黒字を計上している水道料金を引き下げて、市民に還元すべきです。
■平成20年度病院事業決算
 市立病院で納入業者が4900万円を不正請求していたことが発覚。病院側のチェックの甘さや使い捨ての医療器具を再利用していた実態、市の隠ぺい体質も明るみになり、真相究明が終了していないので決算は認められません。
■一般会計補正予算(6)
 ①清水与党に転じた市議の雑木林を、急きょ2億4300万円で買い上げることは疑惑を生む。②盆栽が枯死した原因が究明できず、来場する観光客数は年間20万人から6300人へ大幅下方修正され、年間1億円以上の赤字を出す盆栽美術館の開館準備予算。③交通の利便性を無視して北浦和にハローワークを開設し、利用者が少ないからと800万円かけて宣伝用巨大モニターを設置…などに反対。
■清水市長のみを対象とした多選自粛条例
 清水市長の任期は3期12年までという条例。「多選禁止」ではなく「自粛」なので守らなくても構わず、清水氏だけが対象の条例制定は法の私物化であり、「すべての国民は法の下に平等」という民主主義の根本に反すると反対しました。
■行財政改革推進本部の設置
 行財政改革といっても中身が肝心です。清水市政は「地域主権」と言いながら、浦和の市役所による中央集権を変えようとせず、大宮の税収は大宮で使える財政改革や、大宮の街づくりは大宮で決められる行政改革には取り組まないと明言したため、反対しました。
■任期付職員の採用及び給与の特例条例の制定
 清水市長が民間人を月給最高97万7000円と言う副市長並みの高給で、市の幹部職員として雇用できる制度。いわば形を変えた「縁故採用」で、人数の上限はなく、コンサルタントの関係者を雇い入れるなど「市役所丸ごと利権化」につながりかねないと反対しました。
■グリーンニューディール条例の制定
 国から補助金が出ると言うので、電動アシスト自転車を80台購入し、CO2排出を削減…と言うが、公用車を何台削減するのかは不明確。国からの補助金に群がって、慌てて不必要なものを購入する体質は改めるべきだと反対しました。
■市道の認定・廃止
 清水市長は相川市政を「市民の声が届かない」と批判しながら、8万人が反対署名した「見沼区」などの区名を見直そうとしないのはおかしいと抗議し、関連する議案に反対。
≪裏面に続く≫
吉田一郎は、市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

(2)
■常勤特別職職員の給与条例の改正■副市長の選任
(五味裕一氏=総務省からの派遣)

 総務省から派遣された五味氏を副市長に迎えるべく、退職金などの規定を改正。清水市長は「地方政府の確立」など国からの自立を訴える一方で、住民不在の合併を推し進めた総務省から副市長を、わざわざ条例を改正してまで迎えようというのは矛盾です。一方、07年12月議会で私の質問に対し、旧大宮市の分離独立を実現するための法的手続きについて、詳しく説明した小林元政策局長の副市長就任には賛成しました。
■メキシコへの海外視察
 私は16日の本会議で、議会の承認前に自民・公明・民主の視察参加者が集まり、説明会が開かれていた実態を暴露。海外視察をめぐる不透明な談合体質は許せません!
2009年9月議会の会派別議案賛否一覧表

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