2009年5月10日 号外
今年度の相川予算 浦和への公共施設の集中がより顕著に!
合併時の協定=新都心への市役所建設は反故にされ、「さいたま市の中心は浦和」が既成事実に
 さいたま市が抱える一番大きな問題は、相川市政による「浦和への一極集中」がもたらした、地域格差や予算格差です。
 今年度の予算でも、新たな中枢機能を持つ公共施設の建設は、旧浦和市(一部は旧与野市)に集中しています。
■子ども総合センター(浦和区)
 子育て支援の充実を図るため、大型児童館機能を含む子育て支援機能及び総合相談機能等を備えた中枢施設。
■児童センター(浦和区)
 「公共施設適正配置方針」に基づき、児童センターと老人福祉センターの複合施設を整備。
■シルバーバンク(浦和駅東口)
 団塊の世代の活動を支援。
■キャリアサポートセンター(北浦和駅東口)
 就職相談から就職活動支援まで一貫した就労施策を提供。
■認知症疾患医療センター(中央区)
 認知症高齢者等が地域社会で安心して暮らすことのできる環境づくりのため、認知症の専門的医療機関としての対応を行うとともに関連機関への情報提供、共同研修、連携調整等を行う中心機関。
■発達障害者支援センター(中央区)
 発達障害者(児)及びその家族が安心して地域で生活できるよう専門的な相談や支援を行う。


 さいたま市はここ数年、中央図書館や市民活動サポートセンター、国際交流センターなど、中枢機能を持つ公共施設を次々と浦和駅周辺に建設し、保健所や病院(大宮医師会市民病院→市民医療センター)までも、浦和の方へと移しています。
 また市は武蔵浦和駅前に、南区役所とコミニユティセンター、図書館、子育て支援センター、老人福祉センターなどを併設した、10階建ての複合公共施設を建設しようと、今年度だけで36億3300万円もの予算を計上しています。
 このような複合公共施設は、浦和には4ヵ所(コムナーレ、プラザイースト、プラザウエスト、武蔵浦和)に対して、大宮は昨年5月にオープンしたプラザノース1ヵ所で、「4対1で浦和優先」です。
浦和に集中する地域中核施設 このように、公共施設の建設が浦和に集中しているのは、市役所が浦和に固定化され、「さいたま市の中心は浦和」と位置付けられてしまったからです。
 そもそも8年前に、大宮市と与野市、浦和市が合併した時は、市役所は中間地点の新都心に建設するという「合併協定書」を結んで、さいたま市が成立したのです。
 しかし、相川市政は合併協定書の肝心な部分を反故にして、新都心の空き地にはサッカープラザを建てようと予算を計上し、「新都心には市役所を建てる場所はない」と、市役所の浦和永久化を進めようとしています。
 私は3月12日の本会議で、これらの問題を指摘し、今年度の相川予算に反対しましたが、自民・公明・民主の「相川与党」が賛成して可決。私は「無所属議員なのに意見を述べた」というだけの理由で、6月議会は出席停止処分とされたため、「すべての議員が発言できる議会」の是非を直接有権者の皆さんに問うべく、議員をいったん辞職しました。
吉田一郎は、市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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