2009年1月特別号 (1)
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12月議会
大宮飛躍の新天地
富士重工跡地を島忠へ売却
許せない!大宮の土地を売り払い浦和優先の施設建設
 「浦和優先」の相川市政の下で、大宮の税収が浦和の開発に使われる状況が続いていますが、相川市長はさらに、旧大宮市が「大宮の新たな発展のために」と購入した土地を次々と売り払おうとしています。12月議会では、富士重工跡地や、下町庁舎の売却を提案してきました。
富士重工跡地 大宮市は96年、富士重工跡地に市役所を建て、大宮の新たな中心地(北部拠点宮原)にしようと、旧仲仙道に面した西側を、107億円で購入しました。
 跡地の東側はマンションが、中央にはステラタウンが建設されましたが、西側の市有地は、合併後は利用構想がはっきりしなくなり、とりあえず北区役所の仮庁舎が建てられました。
 そして昨年5月、市有地の中央に新区役所(プラザノース)がオープンしましたが、仮庁舎があった南側部分を、35億円で島忠に売却しようと言うのです。

地域の要望無視し
有効活用をも拒否

 富士重工跡地は、大宮の中心部に位置する広大で貴重な市有地です。市役所建設が立ち消えになったとはいえ、公共施設を整備するために不可欠です。
 しかし、相川市長は大宮住民の要望をことごとく跳ねのけ、市有地を有効活用しようとしませんでした。
 例えば大宮医師会市民病院は、浦和との境に移されますが、富士重工跡地があるにも関わらず、相川市長は07年9月議会で「大宮北部に病院を建て替える土地がないから」と、浦和の方へ移転を正当化しました。
 島忠は購入した市有地に、家具センターやホームセンターを建設する構想ですが、ステラタウンや大正堂が隣接し、住民が便利になるわけではありません。
 それどころか島忠は850台の駐車場を併設する予定で、旧仲仙道などの交通渋滞は悪化しますが、市は指扇宮ヶ谷塔線など周辺の道路整備をまったく進めようとせず、無責任です。
 島忠への市有地売却を、市は「賑わい創出のため」と言いますが、ステラタウンのオープン以来、旧仲仙道沿いの商店街は空き店舗が目立ち、島忠進出は地元商店街に致命的な打撃を与えかねません。

公共施設の建設は
今後も浦和に集中

 さいたま市では、相川市長の下で「公共施設の適正配置方針」を制定しましたが、これによって今後市が建設する公共施設は、南区役所・南図書館、谷田公民館(南区)、浦和区児童・高齢者複合施設、緑区児童センターと、すべて旧浦和市に集中しています。一方、大宮では富士重工跡地や下町庁舎に続き、桜木駐車場(旧鉄道病院)や大宮区役所(旧市役所)の売却話も浮上しています。 さいたま市の財政は、昨年度は71億の黒字決算です。にも関らず、大宮の一等地を次々と売り払い、大宮を文字通り「丸裸」にして、浦和優先の開発予算や施設建設に注ぎ込むやり方は許せません!

大宮の資産売却に
賛成する相川与党

 12月8日のまちづくり委員会で、市有地売却の討論が行われ、大宮選出の議員4人が発言しました。 私は上述した点を指摘しつつ、「大宮市民の貴重な財産を次々と売却し、浦和の施設建設に注ぎ込むやり方は、まるで植民地的収奪だ」と反対意見を表明しました。また松本敏雄議員(みどりの風、大宮区)は「島忠は独禁法違反や薬事法違反で摘発されており問題だ」、青柳伸二議員(共産党、見沼区)も「大企業への市有地売却はおかしい」と反対意見を述べましたが、高木まり議員(民主党、北区)は「賑わい創出が期待でき、財源確保につながる」と、相川市政と歩調を合わせて賛成意見を述べ、自民・公明・民主の「相川与党」が同調して、富士重工跡地の売却は可決されました。
 「相川与党」に属しているとはいえ、大宮住民の代表として選出された議員が、大宮の将来をないがしろにする相川市長の市有地売却に追随するのは残念です。

「大宮市民の貴重な財産である
一等地売却は理解できません」

  新藤享弘さん(元大宮市長)
 富士重工跡地は、市役所や政令指定都市にふさわしいプロジェクトの建設用地として、私が土屋前知事を通じて富士重工の社長さんに直接お願いし、購入した土地です。
 また下町庁舎は、市役所や大宮小学校からハタボウル、市民会館、保健所にかけて、大宮市が立案した「中心市街地整備構想」に基づいて、新都心と大宮駅周辺とを結び、宿場町・門前町としての大宮の歴史を尊ぶ「氷川参道モール化」の拠点として、旧国鉄から購入した土地です。
 これら、大宮市民の皆さんの血税で購入した、大宮市民の貴重な財産ともいえる一等地を、財政が逼迫しているわけでもないのに、市民に対する説明がないまま売却してしまうことは、まったく理解できません。

ハタボウル裏
下町の市有地も処分へ
消えた大宮市の「中心市街地整備構想」
消えた大宮市の中心街整備構想 下町庁舎は市民会館北側にあり、広大な駐車場を備えています。
 大宮市では、「中心市街地整備構想」に基づき、80年代後半の国鉄分割民営化に際し、下町庁舎の用地を購入し、将来はハタボウル敷地も取得する予定でした。
 そして、新都心やスーパーアリーナへの来場者を、大宮駅周辺に誘導すべく鉾杉橋を建設し、新都心~鉾杉橋~氷川参道~大宮東口を「モール化」して、商業や文化、観光の機能を備えた多機能な街として再生させようと計画していました。
 その中間地点に位置する下町庁舎やハタボウルには、伊勢神宮の「おかげ横丁」をモデルに、氷川神社の門前町をイメージしたテーマパーク的な商業施設を作る構想も描かれていました。
 しかしさいたま市は、浦和市が立てた浦和駅周辺の再開発は引き継ぎながら、大宮市が立てた大宮東口の再生プランは引き継がず、ハタボウル跡地は購入せずにマンションが建ち、下町庁舎は解体して道路拡幅の代替地にしようと、12月議会に提案してきたのです。
 私は12月15日の予算委員会で、大宮市が立てたプランの放棄を厳しく批判し、「これでは鉾杉橋がまったくの無駄になる」と、下町庁舎を解体するための相川補正予算に反対しました。

2009年1月特別号(2)
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政務調査費
民主党市議が海外視察でグルメ三昧!?
「政調費使った海外視察のガイドラインを」市民の怒りを記者発表
40市議会の政務調査費の状況 市会議員に海外視察は必要でしょうか?自治体は日本の法律で運営しなければなりません。法律が異なる海外の制度を見て、市政の参考になるのかは疑問です。
 埼玉県議会では数年前に、東南アジアへ海外視察に行った自民党県議6人が、タイのカラオケで遊んだ「買春疑惑議員事件」が世論の批判を浴びましたが、さいたま市議会では11月、アメリカへ7日間の視察に行った民主党市議4名が、特大ステーキやロブスターを連日のように食べ歩き、参加者の1人が自分のホームページで、その様子を写真付きで掲載しました。

視察成果は1~2分?
 それを見て呆れた市民から、「さいたま市の議員は海外視察でグルメ三昧か!」という声が相次いで寄せられました。
 12月3日に、私と北村隆幸議員(岩槻区、無所属)が紹介議員となって、浦和区の住民が『政務調査費を使っての海外視察に節度とモラルの向上を求める請願』を議会へ提出。同時に記者会見を開き、「さいたま市議会は、海外視察のガイドラインを制定すべきだ」と訴えました。
 民主党の視察は議会で決めたのではなく、会派独自のもので、子どもミュージアムの見学が目的でした。
 帰国後、12月3日の一般質問で、民主党議員は「さいたま市にも、子どもミュージアムを建設したらどうか?」と質問し、市は「そのような大型施設の建設は考えていない」と答弁していましたが、わずか1~2分のやりとりのために、市議4人が百数十万円もの政務調査費を使って、アメリカへ視察に出かける必要があったのでしょうか?

談合で決めた使途基準
 さいたま市議会では、07年夏に『政務調査費の使途基準』を定めました。
 しかしこれは議会全体で話し合って決めたのではなく、議長応接室に各政党・会派の代表が集まり、無所属議員を排除して、会派間の「談合」のように決めたのです。海外視察に関しては、何の規制もありません。
 12月10日の議会運営委員会では、請願の審議が行われましたが、ガイドラインの制定を求めた私と北村議員が、民主党の委員によって3時間にわたり吊るし上げられる事態となり、見かねた自民党委員が止めに入るという一幕もありました。
 民主党の委員は「視察中の食事はプライベートだ」「議会外の活動について請願を出すのはおかしい」「我々に対する名誉棄損だ」と繰り返していましたが、税金を使って海外視察へ行った以上、その行動に市民の監視の目が光るのは当然です。海外視察に関して市民はとやかく言うなということでしょうか。
 結局、請願は無所属3人を除く全員が反対して否決され(吉田と北村は賛成、日下部は欠席)、ガイドラインは作られませんでした。

市議に海外視察は不要
 議会で民主党は、「ホームページに対する市民からの批判の声は1件もない」と強調していました。
 ところが議会閉会直後の12月24日、食事の様子を掲載していた民主党議員は「ご意見やご助言をいただいた多くの皆さんの意見に従う」と、ホームページから削除しました。
 世界的な大不況で、失業が深刻な問題です。そんな中で、市会議員が税金で海外視察に行き、グルメ三昧を繰り広げれば、世論の批判を受けて当然です。
 私は今後も、政務調査費を使った海外視察を一掃するため、全力で闘います!

ケガを理由にタクシー150回
ずさんな政調費の使い道
 さいたま市議会の政務調査費は5年前に、当時の政党・会派がすべて賛成して、月額20万円から34万円へ、7割もアップしました。4年前に合併した岩槻の議員の政調費は、月額2万円から一挙に17倍に増えました。
 政調費の使い道も問題です。例えば民主党は07年、政調費で大学院の学費を払っていた議員が新聞報道されましたが、浦和駅から市役所までのタクシー代を請求したり、怪我を理由に政調費で150回もタクシーを使った議員もいます。
 議員の活動経費は年1355万円の議員報酬で十分です。私は政調費を受け取らずに活動しています。

『逆ギレ』民主党議員らが
私に対する不当懲罰を要求

 12月18日、民主党の神崎功団長を筆頭に、自民・公明・民主など「相川与党」の議員8名が、私に対する懲罰を要求しました。
 8名の議員のうち、4名は民主党で、うち2名はアメリカ視察参加者です。
 民主党議員は15日の予算委員会で、私が相川補正予算に反対意見を述べると、具体的な個所や理由・根拠を明らかにしないまま、「不適切な個所があった」と削除を要求しました。
 私がそれに抗議し、地方自治法に基づいた処分を求めると「議場を混乱させた」と言い出し、逆に報復的な懲罰を要求しました。
 私は9月にも「出席停止7日間」の不当懲罰を受けましたが、与党の横暴に屈するつもりはありません。

政務調査費を使っての海外視察に節度とモラルの向上を求める請願

<請願の趣旨>
ニューヨークのリブステーキ さいたま市議会は、政務調査費を使った海外視察についてのガイドラインを制定してください。

<請願の理由>
 平成20年11月に5泊7日でアメリカのニューヨーク、ボストン、シカゴの3都市に、さいたま市議会の民主党・無所属の会議員4名による海外視察が行わ れ、その1名の議員が市民の税金による政務調査費で視察したのにもかかわらず、以下のような文章をインターネットで世界中に発信しました。

ボストンのロブスター「ス テーキハウスへ夕食に出かけました。人気の店でほぼ満席。勧められるままTボーンステーキを注文したら、何と900gもあるステーキでした。無理して完食 したら、店の人が褒めてくれましたが、お腹は、はち切れそうでした」「視察の問に2kg弱、肥えての帰国」「あれだけのボリュームの食事をまともに食べて いれば、身体のボリュームが大きくなるのも頷けます。でもシカゴのTボーンステーキは凄かった。日本では食べられないだろうなあ…。」

シカゴのTボーンステーキ さらに、その「Tボーンステーキ」「ボストンのロブスター」などの写真までアップされております。

 市民が読んだりその写真を見た時、不愉快に感じられる方もいるのではと思われます。
 市民の税金による政務調査費で視察に行くのでありますから、節度をもち、発表の仕方にもそのモラルの向上を求めます。

 以上、地方自治法第124条の規定により、請願を提出いたします。
GoogleやYahoo!で「やっぱり大宮市民の会」と検索してくださいhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297/

2009年1月特別号(3)
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新型インフルエンザ対策は必要だが…
8億円のタミフル購入に待った!
 新型インフルエンザが、近く世界的な大流行を引き起こすと心配されています。
 ウイルスの突然変異によって鳥インフルエンザが人間に感染し、新型ウイルスとなって人間同士で伝染すると、爆発的に流行します。日本では3200万人が感染し、64万人が死亡するとも言われています。
 そこでさいたま市では、インフルエンザ治療薬「タミフル」を、7億8300万円で30万人分備蓄する計画を立て、12月の予算委員会で審議されました。
 他の政令指定都市では、川崎市が5000人分を備蓄している程度です。
 しかし、審議で明らかになったのは、「64万人」という死者予測は、90年前の大流行時の死亡率をそのまま当てはめた数字で、当時は第一次世界大戦のさなかであり、現代とは医療技術に雲泥の差があることは考慮されていないものでした。

タミフル頼みは危険
 またタミフルは異常行動などの副作用がありますが、新型インフルエンザに効くかは実証されておらず、既にタミフルに耐性を持つ鳥インフルエンザも出現しています。タミフルの「有効期間」は7年間で、それを過ぎれば破棄されます。
 市立病院の責任者は「タミフルはしょせん手裏剣一本」、つまりうまく当たれば(効けば)良いが、当たらなければそれまでだと証言していました。
 また、流行時のタミフルの供給についても疑問です。

吉田一郎 購入したタミフルは、どこに備蓄するのか。
保健福祉局 民間の倉庫を借り上げて備蓄する。
吉田一郎 新型インフルエンザが大流行したら、どのように供給するのか。
保健福祉局 薬の卸業者を通じて、市内の薬局や病院に供給する。

 流行してから入札などで卸業者を選定するでは、タミフル供給が間に合いません。また市では、流行時に職員の大量欠勤などで行政機能が麻痺しないよう、危機管理体制を準備しておくと説明していますが、卸業者や運送業者は機能しているのでしょうか?
 私は予算委員会でそれらの点を指摘するとともに、香港で新聞記者をしていた頃に遭遇した、鳥インフルエンザやSARS(新型肺炎)の流行を紹介して、「流行拡大を防ぐ防疫体制の確立を優先すべきだ」と訴え、タミフル購入の相川補正予算に反対しました。

7件に反対1件は退席
相川議案を厳しく審査
吉田一郎が反対した議案
■一般会計補正予算(3)
 ①旧大宮市役所の下町庁舎取り壊し《1面参照》。②田島大牧線への追加支出など浦和優先の道路整備。③8憶円近い「タミフル」購入《上を参照》。④議会局職員への人件費増額…の4点について反対しました。
■市税条例の改正
 高齢者を対象に、平成22年から市民税を年金から天引きすることに。開始時期は当初予定から1年延期になったものの、天引きか自ら納入するかは納税者に選択させるべきです。
■市民住宅条例の改正
 天沼の中所得者向け住宅の家賃を、月額12万円から9万8000円へ値下げ。この住宅は月収20万~60万の世帯を対象にしたものが、周辺の民間住宅の家賃相場が下落しているのに、市民住宅は議会の承認を経ないと家賃の値下げができないので、3年前から3分の2が空き家になっていた。市は低所得者向けの団地に専念すべきです。
■谷田地区公民館新築工事
 相川市政が策定した「公共施設の適正配置方針」に基づき、南区の谷田地区に公民館を建設する工事契約。「適正配置」と言いながら、公民館の数は大宮18館に対して浦和30館で、著しいほどの浦和優先ぶりです。
■財産の処分
 旧大宮市が市役所を建てようと購入した富士重工跡の市有地を、島忠へ売却。大宮の一等地を次々と売り払い、浦和優先の開発・施設建設に注ぎ込むやり方は許せません!《1面参照》
■指定管理者の指定(武蔵浦和東駐車場)
 市営駐車場の運営を民間に委託するというものですが、非公募で業者を決定。透明性に欠けると反対しました。
■市道の認定
 浦和美園駅周辺で、住民に4割もの減歩で土地区画整理に協力させ、幅27mの道路を作ろうとしながら、道路建設を途中までしか行おうとせず、行き止まり状態にするのは無責任です。
吉田一郎が退席した議案
■国民健康保険条例の改正
 本会議最終日の前日に急きょ追加提出された議案。保健福祉委員会の審査では、障害者団体から改正反対の声が挙がっていることが指摘されたが、本会議で白石委員長(岩槻区、公明党)に具体的な内容について報告を求めたところ、説明を拒否されたため、「これでは審議ができない」と採決では退席しました。

元市議が浦和優先嘆く「直訴状」
 予算委で紹介し、公平な地域配分を要求
 さいたま市が抱える最大の問題は、浦和への一極集中と、それに伴う大宮と浦和との予算格差です。
 政界第一線を退いた大宮の元市議からも、浦和優先を批判する「直訴状」が、相川市長に提出されました。
 この元市議は、6年前に引退した湯沢一夫氏です。
 「浦和駅周辺は毎年何百億という税金を投入して見違えるようにきれいになり立派になった。それに引き換え大宮駅周辺は、西口も東口もご覧の通りであり、市民の一人として憤りさえ覚えた」と心境を述べたうえで、大宮駅東口の整備が放置されている現状や、浦和の道路整備は着々と進む一方で、大宮の都市計画道路が縮小されることについて、「全く納得できません」「断乎として縮小案には反対です」「賢明なる相川市長さん、是非是非縮小する案だけは止めて下さい。お願い致します」と、切々と訴える内容でした。
 湯沢氏の思いに感銘を受けた私は、10月30日の予算委員会でこの「直訴状」を取り上げ、予算配分に関して財政局を追及しました。

吉田一郎 さいたま市120万人のうち、約4割を占める大宮の市民ニーズで一番大きいのは、公平な予算の地域配分だ。市民のみならず、大宮の元議員からも『浦和は立派になったのに、大宮は整備が遅れている』という直訴状が届いている。旧4市の地域別予算配分を、どう考えているのか?
財政課長 今後の予算編成では、必要な事業への適正な予算措置ということで考えたい。

一見もっともそうな答弁ですが、続いて私が大宮・浦和・与野・岩槻からの税収をそれぞれの地域で使う、北九州市をモデルにした「タッチゾーン方式」の導入を問いただしたところ、「今のところ考えていない」と否定的でした。
 相川市政は「公共施設の適正配置方針」の名の下に、公共施設の浦和集中を進めていますが、「適正な予算措置」と言いつつ、浦和優先の予
算配分を続けさせるわけにはいきません。大宮の税収は大宮のまちづくりに使えるよう、私は今後もあらゆる機会を通じて要求していきます。

『吉田一郎 市政レポート』のバックナンバーや、市議会での動画集が、インターネットでご覧になれます!

2009年1月特別号(4)
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吉田一郎vs相川市政
まちづくり委員会でも徹底追及!
 議員はそれぞれ委員会に所属しています。私は今年度、議会改革推進検討特別委員会(理事懇談会メンバー)、予算委員会(理事会オブザーバー)のほか、まちづくり委員会に所属し、道路や上下水道の整備、交通問題、都市開発について担当しています。
道 路 整 備
●盆栽村を中心とした観光遊歩道の整備を
2008年12月議会の会派別議案賛否一覧表吉田 土呂2丁目で盆栽展示施設の建設が始まったが、盆栽村との間の道はS字カーブの坂道で、歩道もなく、歩くのが非常に危険だ。
土木部 歩道の整備やグリーンベルトの設置など、安心・安全な歩行空間の確保を検討する。
吉田 検討するのは当然だ。施設のオープンに間に合うのか?
土木部 市民局と調整しながら、対応したい。
吉田 観光施設を作るのだから、「お尻」を決めてやってもらいたい。土呂駅~盆栽展示施設~盆栽村~大宮公園~氷川神社~大宮駅のルートを作らないと、観光客は来ないと思うが、遊歩道や案内板の整備は?
土木部 大宮公園駅と土呂駅、主要地点で案内板の設置・改修に向けて検討する。
吉田 鉄道博物館との間の歩道の整備は?
土木部 中央病院前を通るルートを考えているが、東武野田線沿い200㍍が未整備なので、グリーンベルトの設置で安全確保を図る。
吉田 東武野田線沿いの道は、私が子供の頃の40年前から全然変わっていない。観光施設ができるのを機に、ぜひ歩道整備を優先すべきだ。

●旧大宮市が立てた道路整備計画の実現を
吉田 大宮東口の駅前通り(中央通り)は氷川参道まで6車線だが、その先は2車線だ。かつて秦明友市長は『市報おおみや』で「産業道路まで6車線にする」と言っていたが、30年以上そのままだ。旧大宮市の計画の進捗はどうか?
土木部 さいたま市では道場三室線や国道122号線蓮田岩槻バイパスの整備を重点的に進めている。中央通りはそれらの進捗状況や大宮東口周辺のまちづくりとの連携を図りながら、整備時期を判断していきたい。
吉田 「後回し」という感じがする。大宮駅はさいたま市の玄関口なのだから、玄関口でいきなり詰らないよう整備すべきだ。旧大宮市役所通りも、区役所の前だけ2車線でその南側は1車線だが、整備の進捗状況は?ハタボウルの跡地でマンションを建設しているが、道路用地の確保はお願いしているのか?
都市整備部 中央通りから南大通り東線(吉敷町ガード)まで670㍍の用地測量を実施しており、事業認可の取得に向けて鋭意作業を進めている。マンション建設にあたっての道路用地の確保も行政指導でお願いし、建築物は建っていない。
吉田 中央通りの北側、旧16号までの整備は?
都市整備部 南側の整備状況を見つつ、北側にも着手していきたい。
※「浦和・新都心優先」の道路整備により、大宮の道路整備は放置されている現状です。旧大宮市が立てた計画の実現を求めていきます。

交 通 政 策
通院に便利なコミュニティバスを
吉田 北区のコミュニティバスが病院を経由するようになり、利用者が大幅に増えたが、病院は土曜も開いている。土曜も運行した場合、コミュニティバス全体の利用者と収支見通しは?
都市計画部 利用者は平日の8割、運行経費は2690万、運賃収入は550万と推測される。
吉田 病院を経由する路線だけでも、土曜の運行を早急に検討すべきだ。また、宮原メディカルセンターの移転で、現在の通院患者にバスを乗り継いで通えというのは無理だ。宮原地区から市民医療センターへ急行バスを走らせるべき。
都市計画部 1時間に1便というラウンドダイヤの範囲内で行けるものは検討するが、それをあまり逸脱するものは難しい。

●コミュニティバスをもっと使いやすく
吉田 コミュニティバスは、バス停以外でどこでも乗り降りできるフリー乗降区間を設けるべきだ。法規上の問題はあるのか?
都市計画部 警察との協議が重要になる。運転手の注意が歩行者に傾きやすく、また後続車との事故になる危険性が高くなると聞いている。
吉田 それならば、区間や期間を区切って、試験的に導入できないか?
都市計画部 利用者への周知や料金面で混乱を招く可能性があるので難しい。
吉田 土日は運行していないコミュニティバスを、観光ルートで土日運行したらどうか?例えば大宮駅から氷川神社は、高齢者の需要がある。
都市計画部 見沼田んぼや鉄道博物館、盆栽展示施設、岩槻人形会館など、観光施設への交通手段として、今後研究していきたい。

●これ以上のバス路線廃止・減便に歯止めを
吉田 既存のバス路線がどんどん廃止されている。大宮駅~第二住宅~吉野町車庫線は1日わずか3本にまで減った。上尾市では、市が上尾駅~原市団地~東大宮駅などのパス路線維持に補助金を出している。さいたま市ではどうか?
都市計画部 路線維持のための補助制度はない。
吉田 ニューシャトルの各駅にエレベーター設置の調査費がついたが、高齢者にとっては駅まで歩くのも大変だ。10数億かけてエレベーターをつけるなら、その100分の1の金額をバス路線維持の補助金にも出して、自宅近くからバスに乗れる環境を維持する施策も大事だ。

●交通拠点・大宮に、高速バスターミナルを
吉田 「鉄道のまち・大宮」は、首都圏の北の玄関口として発展してきたが、新たな時代に対応して高速バスのターミナルも整備する必要がある。成田空港行きの「ONライナー」の乗り場は待合室があり利用者も多いが、他の高速バスの乗り場は、東口は高島屋前、西口はそごう前の路上で、乗客は野ざらしの状態で荷物を抱えてバスを待っている。
都市計画部 ONライナーの待合室を他の高速バスに使用できないか、バス会社と調整したい。高速バスターミナルの整備は、今後大宮駅周辺のまちづくりの進捗を見ながら、交通拠点のあり方も含めて研究していきたい。

地 域 要 望
●大宮東口の駅前広場に時計の復活を実現!
宮原駅東口の時計吉田 大宮駅東口の広場中央の時計と、東口階段の時計が相次いで撤去され、待ち合わせ等で不便だという声を聞く。大宮駅は首都圏の北の玄関口だが、時計を再設置すべきだ。
土木部 駅前広場の整備工事に支障をきたすため撤去したが、工事完了後に時計を設置する。
吉田 宮原駅東口も、最近時計がなくなった。
土木部 駅のバリアフリー整備工事で撤去したが、工事完了後に設置する。駅前広場の時計設置については、慎重に判断して対応したい。
※駅前広場の時計は、止まっていたりデタラメな時刻を指していることがよくありました。再設置後はきちんと維持管理するよう併せて要望し、土木部長に約束させました。

●宮原地区の通学路、側溝整備を強く要望
吉田 07年夏に宮原小の裏で、登校中の児童がスクールゾーンで車にはねられ、死亡するという痛ましい事故か起きた。現場周辺は側溝に蓋がない道が多い。蓋があれば子供や車はとっさに道端へよけることも可能なのでは?通学路の∪字溝整備を優先的に進めるべきだ。
土木部 宮原地区には蓋のない側溝が相当あるが、蓋をかけるには側溝の入れ替えが必要。要望個所から整備しているが、安心・安全な歩行空間の確保の点から、優先的に整備を進めたい。

●ゲリラ豪雨対策、児童公園に遊水機能を提案
吉田 ゲリラ豪雨による浸水対策として、住宅街の中の児童公園を数十センチ程度掘り下げて、ある程度の遊水機能を持たせたらどうか?
都市計画部 掘り下げれば可能だが、公園としての管理をどうするかという問題があり、一長一短だと思う。公園内の雨水が道路側へ出てしまうことがあれば、現地を調査して排水施設の清掃や改修を行っていきたい。

●大宮駅東口に一時利用の駐輪場を
土呂駅の椋鳥吉田 大宮駅西口のそごう前で歩道に新たな駐輪場を作ったが、東口の銀座通りでも歩道を活用した駐輪場ができないか?
都市計画部 公安委員会や道路管理者との協議が前提となり、歩行者の通行に十分な幅員の確保も必要なため、現状では難しい。

土呂駅西口の街路樹に集まるムクドリの大群を、大宮公園へ誘導できないかも要望しました。
吉田一郎は、市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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