2008年10月特別号 (1)
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不当懲罰
自民・公明・民主など「相川与党」の弾圧に屈せず
大宮のために闘い続けます!!
出席停止7日間
 7月9日の本会議で、私が相川市長の議案4件に反対する請願についての動議を提出していたところ、青羽健仁議長(自民党会派離脱、浦和区)は、突然私に発言を中止するよう言い出し、職員に命じて私を演壇から引きずり降ろし、右腕を負傷させました。
 さらに9月3日の本会議では、負傷した私に対する「出席停止7日間」の懲罰処分が、自民・公明・民主など「相川与党」の賛成多数で可決されました。
 この処分は不当であり、私は今後も言論の府である議会の民主主義回復に向け、全力で闘う決意です!
 関根信明議員(自民党、北区)が提出した懲罰動議に記載された「理由」は、私が「請願を何本も提出した」と「発言を中止せず議会を混乱させた」でした。
 しかし、私が請願提出を理由とすることは、憲法第16条(何びとも請願を提出したことによって、いかなる差別待遇も受けない)に違反すると批判すれば、8月8日の懲罰特別委で、関根議員は「請願の提出は懲罰の理由ではない」と前言を翻してしまいました。
 そして「相川与党」と共産党は、懲罰動議では一切触れられていない「演壇占拠」を新たに言い出して、私に懲罰を課したのです。
 懲罰動議の「理由」、つまり刑事裁判の起訴状に記載されていない容疑で、懲罰処分つまり有罪判決を下すことは、法律を無視した行為であり、不当です。

懲罰理由の違憲指摘で
「演壇占拠」でっち上げ

これが暴力排除の瞬間だ 市議会ホームページで公開されている録画中継(左写真)を観れば一目瞭然ですが、私は議長に対し、発言中止の理由を問いただし、かつ自ら発言を止めたにも関わらず退場を命じた理由の説明を求めました。すると議長は職員に私を強制排除するよう命じ、数人の職員が私の右腕を無理やり引っ張ったのです。
 議長には職員を使って議員を強制排除する権限はありません。私が違法な排除に従う道理はなく、演壇で抗議したところ、職員は私の体を担いで議場の外へ暴力的に排除したのです。
 このような議長の越権行為を無視して「演壇占拠」とは言いがかりです。

懲罰反対の発言削除
 8月28日の懲罰特別委では「無所属の発言権を認めない『申し合わせ事項』に問題がある」と懲罰に反対したみどりの風の委員が、他の委員たちから批判され、発言の一部削除や、本会議で懲罰反対の意見を述べないと約束させられました。
 また9月3日の本会議では、採決の前に私の「弁明」が行われ、懲罰審査がいかに不当であったかを訴えると、青羽議長は私の発言の削除を検討するよう議会運営委員会に命じました。
 懲罰反対の意見を封じ込めて言わせず、議事録からも抹殺するやり方は、民主主義とは程遠いものです。

民主党の懲罰委員は
「吉田除名」を公言

 懲罰には、重い方から除名(議員をクビ)・出席停止(最高7日間)・陳謝・戒告の4種類があります。
 民主党の懲罰委員は「除名にすべき」と公言していましたが、結局「相川与党」は出席停止7日間の処分に賛成して可決。それまで相川与党に便乗していた共産党は、「出席停止は重すぎるので、陳謝にするべき」と主張して、処分内容には反対にまわりました。
 本会議では1年に1回発言するかしないかという議員が多い中、私は議員になって1年4ヵ月の間で38回登壇し、法律で認められている請願提出→動議提出などの方法で、意見を表明し続けてきました。
 今回不当な懲罰に処せられましたが、私は大宮住民から選挙で選ばれた代表として、相川市長が提出する議案に対して、今後も積極的に発言を続けます。

吉田一郎への懲罰(出席停止7日間)に対する採決結果
賛否 会派名と内訳
賛成 46 自民党13、民主党13、 公明党11、自民・彩政会9
反対 16 共産党8、みどりの風6、 無所属2(日下部、北村)

共産党も加担して
5年前に無所属の発言権を奪う
 さいたま市議会では、無所属の議員は本会議で発言する権利がありません。
 これは5年前、自民・公明・民主・共産などの議員が、地方自治法を全く無視し、「申し合わせ事項」と称する法的根拠の無い「ルール」を決めたのです。
 合併前の大宮市議会や、埼玉県議会では無所属議員も発言権が認められています。全国17の政令指定都市のなかで、無所属の発言を認めないのは、さいたま市以外では川崎市だけです。
 共産党は今になって「無所属の発言権を認めるべきだ」と言っていますが、そもそも「相川与党」と手を組んで、無所属の発言を禁止した責任は重大です。

発言権は議員の命
抗議のハンスト7日間
「懲罰反対」の署名協力ありがとうございました
不当懲罰に抗議のハンスト 皆さんに呼びかけた「吉田一郎議員への除名を含む懲罰に反対します」の署名は、1553筆が集まり、懲罰に反対する市民からの請願3件とともに、青羽議長へ直接手渡しました。
 しかしこれら請願の審議は、懲罰が決定した後に回され、「すでに懲罰は決まったから」を理由に、審議されませんでした。市民の声に耳を塞ぐ、さいたま市議会の体質は許せません!
 また、不当な懲罰に抗議して、私は9月3日から9日までの出席停止期間中、浦和の市役所前でハンガーストライキ(絶食座り込み)を行いました。
 7日間、食事は一切摂らず、水分と塩分、ビタミンだけで抗議活動を続け、文字通り「発言権は議員の命だ」と訴えました。
 元大宮市議の栗原公喬さんをはじめ、多くの市民の方が激励に駆けつけてくださりました。
 皆さま方の署名や声援のお陰で、7日間気力を充実させて闘うことができました。改めて心より感謝いたします!
埼玉新聞9月4日
2008年10月特別号(2)
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6月議会
相川市長の「浦和優先隠し」を追及
 「大宮と浦和の予算は同じ」の嘘を暴く
 さいたま市が抱える最大の問題は、大宮と浦和の地域格差や予算格差です
 ところが相川市長は、相川派の議員と組んで、「予算格差はない」と議会で公言しました。
 昨年9月議会の代表質問で、関根信明議員(自民党、北区)は、「旧大宮市の予算が少ないという主張は、はなはだ迷惑な話」と言ったうえで、合併以降の予算配分について質問しました。
 そして相川市長は「合併時から平成19年度までの都市基盤整備等の投資状況は、旧浦和が1810億円、旧大宮が1770億円で、ほとんど地域偏在のない投資額」だと答弁しました。

与野の道路予算を
「大宮」として計上

 相川市長が挙げた数字に疑問を持った私は、答弁の根拠となったデータを入手し、独自に分析したところ、その内否がデタラメだったことがわかりました。
 例えば、道路整備の予算では、南大通り線(吉敷町ガード)の第三工区(国道17号~新大宮バイパス)は、旧与野市内にも関わらず、その整備費12億3470万円は全て「大宮」として計上され、旧3市に跨る首都高の整備費57億1411万円も、全額「大宮」として計上されていたのです。
 一方で、旧浦和市と旧与野市に跨る道路は、きちんと「浦和」と「与野」に分けて計上され、市が新浦和橋の無料化に要した費用33億円は、「浦和」の項目には含まれていませんでした。
 そこで私は6月18日、データの束を片手に登壇し、相川市長の「浦和優先隠し」を追及しました。

吉田 市長は全くおかしなデータをもとに「大宮と浦和の予算格差はございません」と言っているのです。
議会で徹底追求する吉田一郎氏 そこでお尋ねいたします。旧3市別投資額の内訳について、なぜ与野の道路整備を「大宮」に計上し、旧3市に跨る事業も「大宮」に計上したのか?大宮と浦和の正しい都市基盤整備予算はいくらだったのか?
 私の激しい追及に、相川市長は答弁に立てず、代わって岡田財政局長は、新浦和橋の予算を含まなかった理由は「県が整備した橋を、(浦和)住民の利便性のために購入したものだから」と釈明したものの、大宮のデータ水増しについては答弁をはぐらかし、日浦田副議長(議長不在のため代理)から注意を受けても、「答弁漏れはない」と居直ることしかできませんでした。

大宮と浦和の財布
を分ける仕組みを

 道路整備予算の他にも、「大宮」の項目には、昨年9月時点で着工していなかった日進駅橋上化の工事費を加えたり、浦和との境に建設中の「市民医療センター」を全額入れたりと、相川市長が「予算格差はない」という根拠にしたデータは、「浦和優先」を意図的に隠そうとしたものでした。
 大宮住民から選ばれた代表であるにも関わらず、予算格差に目をつぶり、相川市長に迎合して「浦和優先隠し」に手を貸す議員がいるのは残念です。
 真に予算格差をなくすには、北九州市が導入した「タッチゾーン方式」を採用し、大宮と浦和、与野、岩槻の財布を分けて、「大宮の税収は大宮の街づくりに」使える仕組みが必要です。

後期高齢者医療制度は廃止のはずが…
おかしいぞ!? 民主党の二枚舌
 「議会の外と中とで、言ってることが違う」という議員が少なくありません。
 私は2月議会で、選挙の時には政務調査費の減額を主張し、議会では減額に反対した民主党議員らを批判しましたが、6月議会では後期高齢者医療制度をめぐって追及しました。
 6月下旬、大宮一帯で「民主党は後期高齢者医療制度と闘い続けます」と題したチラシが配布されました。「高齢者の医療を制約する制度だ」と、国会で廃止を目指して闘っているという内容で、大宮の各民主党市議の名前や顔写真も掲載されています。
 ところが市議会では、後期高齢者医療制度の廃止を求める市民の請願に、民主党は「高齢者の医療は制約されていない」と逆のことを言い、自民・公明と一緒に反対したのです。
 そこで7月8日の本会議で、私は民主党と共産党のチラシを手に登壇し、「市内で2つの政党が、後期高齢者医療制度の廃止を訴えるチラシをまいているが、保健福祉委員会の審議では、1つの政党は廃止を主張し、もう1つの政党は廃止に反対したようだ」と批判。「このような議会の外と中とで主張が異なる現象が何度も繰り返されていては、市民の議会に対する信頼は失われてしまう」と訴えました。
 民主党の議員は「国と地方では違うんだ」とヤジを飛ばしていましたが、それならなぜ、国会議員と連名のチラシをまくのでしょうか?
 選挙では国会議員の人気にあやかり票を集め、市議会では「国会とは違う」と言うのでは、有権者を愚弄するようなものです。

夏祭りの浦和優先
今年度は解消へ

 私が議員になり、相川市政の「浦和優先」ぶりを真正面から追及し始めると、他の議員からも、大宮と浦和の地域格差を問題にする声が出始めました。
 昨年9月議会の一般質問では、松本敏雄議員(みどりの風、大宮区)が、夏祭りへの補助金の格差を暴露しました。
 さいたま市の外郭団体である観光コンベンションビューローからの補助金額は、浦和2914万円に対して、与野は365万円、大宮はたったの165万円だったのです。
 私も「浦和まつり」には大宮の議員にも出席するようにと招待状が届くのに、大宮「中仙道まつり」の招待状は届かないことを、観光コンベンションビューローへ直訴しました。
 その結果、今年から大宮でも夏祭りの前夜祭が開催され、大宮の議員は大宮の祭りに、浦和の議員は浦和の祭りに招待されるようになりました。
 また今年の夏祭りの補助金について、私が7月1日の予算委員会で問いただしたところ、「大宮も浦和も、2638万円ずつで予算を組んだ」との答弁を得ました。
 大宮の夏祭りは、氷川神社の例大祭から発展した由緒あるイベントです。お祭りにまで「浦和優先」が持ち込まれないよう、今後も厳しくチェックします。

合併協定書を守れ!
大宮の怒りを代弁

大宮市旗を掲げて市長に迫る 大宮・与野・浦和の3市は、合併にあたって「新都心を候補地とする市役所建設」などを盛り込んだ合併協定書を締結しました。
 しかし合併から8年目。相川市長は一向に協定書を守ろうとしません。
 そこで私は6月18日の一般質問でこの問題を取り上げ、「元大宮市長の新藤享弘氏が『遺憾だ』と怒っている」と相川市長を追及しました。
 答弁に立った小林政策局長は、「合併協定書で明記された市役所建設のための基金創設は、社会経済情勢が変化したので、他の公共施設の改築も含めた基金なら検討する」「(サッカーミュージアムの建設で)新都心に市役所を建てる用地の確保は、大変難しい」と、合併協定書の内容を反故にする姿勢を、改めて明確にしました。
 さいたま市は県と共同で、新都心に残る最後の空き地(第8-1A街区)に総事業費800億円をかけてサッカーミュージアム等を建設し、それを口実に市役所をずっと浦和に固定化しようとしています。
 私は「合併協定書が公然と反故にされるのは、全国の自治体合併史上、前代未聞の事態だ」「合併時の協定が守られないなら、合併解消の声が巻き起こるのも当然」と強く訴えました。【関連動画】
GoogleやYahoo!で「やっぱり大宮市民の会」と検索してくださいhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297/

2008年10月特別号(3)
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建設費780億円
岩槻の官製市民団体に補助金支出
 採算性無視の地下鉄促進に反対
 浦和美園まで開通している地下鉄を、岩槻まで延伸する計画があります。
 岩槻住民にとっては「悲願」ですが、建設費は780億円、沿線の区画整理等を含めれば2000億円と言われ、少子高齢化が進むなか、地下鉄建設は将来に大きなツケを残します。
 また、東武野田線の乗客数は、過去13年間で15%も減少しており、昨年のダイヤ改正では運行本数が削減されました(昼間毎時8本→6本)。これでは巨額の費用を投じて地下鉄を作る意味はありません。

曖昧な補助金の用途
 ところが、さいたま市は、岩槻周辺の自治会役員などを集めて地下鉄建設促進の官製市民団体を作り、「住民の意向調査」を委託して1000万円の補助金を出すと言うのです。
 そこで私は7月1日の補正予算審議で、この問題を徹底追及しました。

吉田 相川市長は「地下鉄建設は採算性が重要であり、沿線人口が予想以上に減少傾向にあることから、採算性の精査を進めている」と言っていたが、採算性とは関係なく、とにかく早く地下鉄を作れという団体に、市が補助金を出すのは矛盾していないか?
政策局 地下鉄実現に向けて、地元からの盛り上がりが力強い後押しになる。
吉田 それが矛盾している。地下鉄建設は、採算性が優先なのか、岩槻住民の意向が優先なのか!

 市の答弁はしどろもどろで、逃げ回るだけでした。
 また「意向調査」の方法は、お祭り等のイベント会場で住民に聞き取り調査を行うと言うので、私が「統計学的な正確性は?」と問いただすと、市は「調査方法は実はまだ検討中」などと誤魔化す始末でした。
 住民の意向調査を実施するなら、市が責任を持って行うべきです。怪しげな調査に税金から補助金を出すべきではありません。

市長選の票固めか?
 結局、1000万円の補助金は、来年の市長選挙で岩槻票を固めたい相川市長が、自治会関係者らを集めて、「地下鉄建設に積極的に取り組んでいます」というポーズを見せるためだと言わざるを得ません。
 しかし、この補助金支出の補正予算に反対したのは、無所属議員2人だけで、自民・公明・民主・共産など会派に属している議員はこぞって賛成し、可決されました。
 やはり政党・会派に属していると、問題が明らかな支出でも、岩槻の同僚議員がいる手前、反対できなくなるようです。
 私は今後も自分の考えに基づいて行動すべく、無所属を貫くつもりです。

合併で消えた道路構想
大宮北部の東西道路を提案
 大宮北部地域では交通渋滞が悪化しています。
 これは大宮の市街地を避けて、北部を東西に一直線で横断する道路が存在しないためです。
 都市計画道路(指扇宮ヶ谷塔線)はありますが、20年前に大成四丁目(国道17号)と東大成二丁目(旧中仙道)の間が整備されただけで放置状態です。現在は浦和や新都心の道路整備が優先されて、全通の見通しはありません。
 私が旧大宮市の都市計画マスタープランを調べたところ、指扇宮ヶ谷塔線の約1㎞南側に、東西に横断する別の道路が記載されていたことを発見。大宮市時代には、自衛隊通りと大和田公園通りを結ぶ構想が存在したようです。
 今後何百億円もかけて、何百軒もの家を立ち退かせなければ完成しない指扇宮ヶ谷塔線とは違って、北中学校と寿能町交差点の間の100㍍足らずを整備すれば、大宮西警察(新大宮バイパス)と大成三丁目(17号)、赤芝(旧中仙道)、寿能町(産業道路)、大和田(第二産業道路)、蓮沼(旧16号)が一直線につながります。
 私は6月24日のまちづくり委員会で、なぜ大宮市時代の道路構想が消えたのかを追及。市側は「4年前に旧市の計画を見直した時に構想から外した」と釈明していましたが、私は鉄道博物館と盆栽村などを結ぶ観光ルートとしても改めて整備が必要不可欠だと強調し、都市計画部長に今後の再見直しを約束させました。

渋滞激しい北側を放置
旧中仙道の整備を批判

 旧中仙道の交通渋滞は、何十年も前から深刻です。
 さいたま市は近年、旧中仙道の整備に着手しましたが、高島屋前から新都心、与野駅までが対象で、最も渋滞が激しい大栄橋の北側は放置されています。
 私は7月1日の予算委員会でこの問題を批判し、大栄橋交差点に右折車線を設けて、混雑緩和を図ることを強く求めました。
 今後も浦和・新都心優先の道路整備に対して、追及を続けます。
消えた道路構想 大宮市時代の都市計画マスタープラン。上の実線が指扇宮ヶ谷塔線、下の点線が消えた道路構想

コスト不明の歩道橋、浦和東口再開発へ追加支出
 相川議案を厳しくチェック
吉田一郎が反対した議案
■一般会計補正予算(1)
 地下鉄の岩槻延長の早期実現を求める官製市民団体へ1000万円の補助金を支出。《別項参照》
■浦和駅東口市街地再開発事業特別会計補正予算
 浦和駅東口の再開発ビルや地下駐車場、中央図書館やコムナーレなどの公共施設、駅前広場の建設や、浦和駅の高架化など、市は1000億円を超える税金を浦和駅の開発に投じてきたうえに、さらに1億円を追加。
 大宮住民の代表として、浦和中心の都市開発に抗議し、反対しました。
■下水道排水設備指定工事店の登録有料化
 「政令指定都市になってから、下水道工事の指定店に登録する市外の業者が増えた」ことを理由に、登録を有料化。
 市内の業者は零細企業が多く、住民不在の合併や政令指定都市化を理由に、負担を押し付けるべきではなく、有料化は市外の業者に限定すべきだと反対しました。
■高崎線跨線人道橋工事委託契約
 来年春開校するつばさ小学校への通学用に、宮原駅の南約1㎞に、高崎線を跨ぐエレベーター付き歩道橋を3億5000万円で建設する工事契約。
 小学生の通学用にエレベーターを設置することが費用対効果で必要か疑問ですが、まちづくり委員会でエレベーターを設置しなかった場合の建設費や、年間維持管理費用などを問いただしても、執行部側は答えませんでした。
 また児童の通学路に、管理人がいないエレベーターを設置することは、安全面で不安があるため反対しました。
2008年6月議会の会派別議案賛否一覧表
『吉田一郎 市政レポート』のバックナンバーや、市議会での動画集が、インターネットでご覧になれます!

2008年10月特別号(4)
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吉田一郎vs相川市政
予算委であらゆる角度から徹底追求!
議会改革の一環で、これまで2月議会にしか開 かれなかった予算委員会が、年間を通じて開かれるようになりました。7月2日と3日には、各部局の今年度の運営方針に対する質疑応答があり、私は主に「浦和優先の相川市政から大宮を守る」という立場から、積極的に追及を行いました。
大宮を守るために厳しく追及しました!
●「大宮の税収は、大宮の街づくりに!」
吉田 財政では、収支バランス、分野別バランスとともに、地域バランスが大事だ。北九州市のように、合併前の旧市の税収はそこで使う「タッチゾーン方式」を導入しないのか?
財政局 さいたま市の街づくりは、特定の地域に偏らず、全体のバランスに配慮している。
吉田 それなら、あらかじめ大宮と浦和、与野、岩槻の財布を分けておく方法を研究すべきだ。
財政局 都市基盤整備など大きなものについては、適切な予算配分をしている。
※「都市基盤整備の予算配分」の数字がデタラメなことは、6月18日の一般質問で追及した通りです。今後も大宮の税収は大宮の街づくりに使えるよう、あらゆる手段で追及を続けます。

●「大宮の街づくりは、大宮住民の手で!」
吉田 大宮駅周辺都市構想のプラン策定が始まったが、資料を見ると行政機能や公共施設の配備が全く抜けている。浦和駅東口のように、大宮駅周辺では、公共施設を作る発想はないのか?
都市局 今年度はまだ骨子の段階で、公共施設は議題に挙がっていない。具体的構想は来年度。
吉田 骨子の段階で公共施設を作ることが明記されなければ、具体的な構想が出てくるはずがない。大宮駅前に公共施設を作ることを明記すべきだ。また、策定委員に地元の商店街や地域の代表がいないのは、なぜか?
都市局 地元の総意で、どなたかが入りたいというのなら拒まない。
吉田 具体的に策定委員の公募は行うのか?
都市局 公募ではなく、地元の皆さんがまとまった形の委員が理想的だと思う。
吉田 公募などで知らせない限り、地元から委員になりたいという声は挙がって来ない。きちんと広報すべきだ。
※市は今年夏、大宮駅周辺開発のプラン策定委員会を作りましたが、そのメンバーは大学教授が中心で、「大宮は新幹線で新潟・日本海まで一本だから、中央アジアやロシア・東欧と連携した街づくりを」等の誇大妄想を語り合っています。来年春の市長選を控え、相川市長による「大宮重視」のアリバイ作りにすぎません。大宮の街づくりは、大宮住民を中心に進めるべきです。

●「鉄道の町・大宮」を守る!
吉田 観光資源の活用にあたり、「浦和のウナギ、大宮の盆栽、岩槻の人形」を伝統産業として売り出す方針は良いが、町もアピールする必要がある。その際に「鉄道の町・大宮」で売り出すのか、「鉄道の町・さいたま」で売り出すのか?鉄道博物館がオープンした時、市立博物館で展示をしていたが、混用されてわかりにくい。
経済局 市民特にその地域の方々に、どの方向性が一番PRしやすいか、意見を求め策定する。
※自治体は合併したとはいえ、それぞれの町は長い歴史と文化を擁しており、独自性を大事にすべきです。「鉄道の町」は大宮であり、岩槻や、「急行が停まらない県庁所在地」として有名だった浦和は、「鉄道の町」ではありません。「鉄道の町・さいたま」として画一化しようという動きは、歴史の捏造に他なりません。

浦和優先の相川市政を問い詰めました!
●市長選を控え、公私混同の相川市政を追及
吉田 制作局は今年度の市政の最重要課題として、「マニフェストの総仕上げ」を掲げているが、マニフェストとはいつ、どこで、誰が、どのような形で発表したものなのか?
政策局 3年前の市長選で相川市長が掲げたマニフェストを、市の施策としてまとめた。
吉田 ようするに、相川市長の選挙公約ということか。相川市長がかつて署名・捺印した合併協定書と、履行義務はどちらが上なのか?
政策局 どちらが上ではなく、どちらも大切であり、市として守っていくべきと考えている。
吉田 では、なせ「マニフェストの総仕上げ」は掲げても、「合併協定書の実現」は掲げないのか。相川市長がそう指示したのか!
※来年春の市長選を前に、相川市長は職員や公金を使って「マニフェスト=選挙公約の達成」の宣伝に懸命ですが、これは公私混同です。

税金投じ浦和東口の「賑わい創出」を批判
吉田 浦和駅東口の再開発で、昨年コムナーレがオープンしたが、「コムナーレ賑わい創出事業」と称して、今年度だけで2億7386万円、うちイベント開催で37万円もの税金が投じられている。
なぜ市が税金を投じてまで浦和駅東口の「賑わい」を創出する必要があるのか?
市民局 浦和は西口が・・していたので、一定 、東口の賑わいを創出する必要がある。
吉田 大宮でもかつて東口が・していたが西口の再開発時に、大宮市は西口に何千万円も公金を投じて「賑わい創出事業」はしなかった。市が税金を投じなければ賑わいが生まれない場所に、なぜ中核的な公共施設を建てるのか?
市民局 私も旧大宮出身で、確かに大宮西口で賑わい創出事業をした記憶はないが、政令指定都市になったので、必要ではないかと考えた。
吉田 今まで「政令指定都市になったら効率化する」と説明されてきたのに、今度はそれを理由に税金を使って賑わいを作るというのは矛盾している。プラザノースにも言えることだが、市が税金を投じて賑わいを作らなければならない場所よりも、すでに賑わいのある場所に公共施設を作るのが、適正配置ではないか。
※市は1000億円を超える税金を浦和駅の再開発に投じ、コムナーレや中央図書館を建設したうえに「浦和東口の賑わいを創出する」と称して、ジャズや中国楽器のコンサートから落語に至るまで、様々なイベントを開催して、浦和への「客寄せ」をしています。ハコモノを建てた後も、税金を毎年注ぐやり方は許せません!

地域の要望実現を強く迫りました!
公民館の耐震化、建物だけでは不十分
老朽化著しい窓枠吉田 市は今年度、耐震診断で問題があるとわかった公民館6ヵ所の耐震補強を実施すると言うが、建物には倒壊の危険はなくても、外壁が崩れる恐れのある公民館は、どうするのか? 昭和・0年代に建てられた公民館は、窓枠か鉄製で錆びており、普段からガラスが割れている。震災時にガラスが降り注いだら危険ではないか。
教育委員会 サッシの腐食等は、大規模改修で対応することを考える。
吉田 宮原公民館が改修の対象になっているが、外壁や窓枠の改修は実施されるのか?地域住民から危ないとの声も出ている。
教育委員会 今年度は空調の改修を考えていた。
吉田 続けて外壁や窓枠の改修も要望します。
※公民館は震災の際、要援護者(高齢者や負傷者など)の避難所に指定されています。「建物が崩れなければいい」という発想では不十分です。

●宮原メディカル閉鎖に伴う救急診療施設を
吉田 来年3月、市民医療センターの開院に伴い、大宮医師会病院が閉鎖され、代わりに休日夜間急患診療施設を開設すると予算がついたが、大宮医師会病院のようなオールナイト診療は?
保健福祉局 大宮医師会と最終調整をしている。
吉田 来年3月にオープンというのは、絶対大丈夫だと確認していいのか?医師会に対してオールナイト診療の要望を出しているのか?
保健福祉局 来年3月にできないと市民も不安がるのでオープンに向けて進めている。オールナイト診療は、医師の問題もあり調整中。
吉田 医師会との調整がうまくいかなかった場合、市が夜 に医師を雇えないか?
保健福祉局 あくまで医師会と協力して実施に向けて調整していきたい。
※さいたま市では、旧浦和市が立てた計画をもとに、浦和との境に市民医療センターを建設しており、引き換えに24時間いつでも診療してもらえる大宮医師会病院は閉鎖される予定です。
 私は9月10日の一般質問でも、「人の命も浦和優先か!」と再び追及し、来年3月から大宮総合病院で内科と小児科の夜間診療が始まると答弁を得ましたが、診察時間は夜7~10時で、オールナイトとはほど遠い状況です。「これで安心」などと相川市政に歩調を合わせる議員もいますが、私は引き続き追及を続けます!


●西大宮駅の開業に合わせた道路整備を要求
吉田 来年春、川越線に西大宮駅(日進~指扇)が開業するが、駅への道路の整備状況は?
都市局 開業時点での道路整備は難しい。
吉田 新駅の南口からジャスコ前まで、ぜひ優先的につなげてほしい。何年かかりそうか?
都市局 具体的に何年というスケジュール化は難しいが、今年度、地権者に換地を提示して合意形成を図り、早急に対応したい。
※新駅ができても、道路がなくては利用者が限られます。西大宮駅からジャスコ、三進自動車へ、バスが通れる道の整備を強く訴えました。
鉄道と共に発展した大宮の歴史を後生に 早急な整備が必要な西大宮駅周辺の道路
吉田一郎は、相川市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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