2008年7月特別号 (1)
2面へ
相川議案に反対する動議を提出中に
議場から暴力排除で負傷
自民・公明・民主が懲罰を提案
除名も含めた処分を「欠席裁判」で協議中
 6月議会最終日の7月9日、相川市長が提出した議案に賛成・反対の意見を述べる討論と、採決が行われましたが、私が登壇し、議案4本に反対する請願の取り扱いに関する動議を提出していたところ、青羽議長は職員に命じて私を議場から強制排除する暴挙に出ました。私はその際に右腕を負傷し、病院で治療を受けた後、浦和警察署に診断書を提出しています。

私を演壇から引きずり降ろし、
浦和優先の相川補正予算を可決

 さいたま市議会では、法的な根拠がない「申し合わせ事項」により、無所属の議員は本会議で討論することができません。これまでの無所属議員は泣き寝入りをしていましたが、私は「意見を表明するのは、議員の責務だ」と、様々な手段で発言を続けてきました。
 その1つが、請願の提出です。請願とは住民が市政や議会への要望として提出するものですが、私は相川議案に反対する請願を提出し、本会議でこの請願を上程する動議を出し、請願タイトルを読むことで、議案の反対理由を述べるわけです。
 この方法は、私と青羽議長、日浦田副議長や議会運営委員会の正副委員長、代表理事が、話し合って決めたもので、2月議会では請願提出→動議提出という形で、私は本会議で相川市長が提出した議案8本に対する反対意見を述べました。
 7月9日の本会議でも、私は同様の方法で、浦和駅東口の再開発に予算を追加する補正予算案など、議案4本に反対する意見を述べていたところ、青羽議長は私の発言を中止するように言い出しました。私がその場で理由の説明を求めると、青羽議長は私を強制退去させるよう職員に命じ、私は数人の職員によって議場の外へ担ぎ出されました。
 私が追い出されたことで、相川補正予算案には誰も反対意見を述べることなく、浦和駅東口への追加支出は、「全員賛成」で可決されました。

負傷した私に対し、関根信明議員が
「憲法無視」の懲罰動議を提出

 また本会議では、関根信明議員(自民党・北区)が、私への懲罰動議を提出し、自民・公明・民主の「相川与党」が賛同して共産党も同調。みどりの風(伝田・松本・岡・村松・関根隆俊・野呂)と、自民彩政会の一部(鶴崎・加藤・小松)議員が反対しましたが、賛成多数で可決されました。 (裏面に続く)

2008年7月特別号(2)
吉田一郎は、相川市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。
議員の発言を暴力で封じたうえ
法律・手続きを無視した
懲罰委員会の運営
 懲罰とは議員に対する処分で、最高は除名(議員資格の剥奪)です。私への処分を協議する懲罰特別委員会が設置され、私も傍聴に赴きましたが、委員会は開会早々、地方自治法を無視して、私の傍聴禁止を決定し、委員会室から排除されました。
 私が一体どのような理由や過程を経て「除名を含む懲罰」にかけられるのか、「被告」とされた私が知るのは当然の権利です。それを法律すら無視して傍聴を認めず、文字通り「欠席裁判」によって処分を決めるのは不当です。
 その後、懲罰特別委員会は私を呼び出し、わずか10分間の時間で「弁明」を行うようマイクを渡されましたが、議場から強制退去させられていた私は、そもそもいかなる理由で懲罰にかけられようとしているのかも知らないので、弁明らしい弁明は不可能でした。
 私が青羽議長から懲罰動議の写しを手渡され、懲罰理由が「請願を何本も提出したこと」「議会を混乱させたこと」であることを知ったのは、「弁明」が終わり委員会室を退出した後です。
 日本国憲法第16条には「何人も、請願をしたことによっていかなる差別待遇も受けない」と明記されており、請願提出を理由に処罰することは憲法違反です。普段は「護憲」を掲げながら憲法違反の懲罰動議に便乗した共産党の責任も重大です
 また議会を混乱させた原因は、2月議会では認めた発言方法を、6月議会では突然認めなかった青羽議長の「気まぐれ」に他なりません。
※前日の本会議で私は、議会の外では「後期高齢者医療制度の廃止」を訴えるチラシをまき、議会の中では廃止を求める請願に反対した民主党を徹底批判したため、青羽議長は民主党から「吉田に発言させるな」と突き上げられたとの噂も。
 相川議案に反対する議員の言論を暴力で封じ、実質的な弁明の機会も与えず、欠席裁判で除名を含む処分を協議するようなやり方は、まさに「暗黒政治」です。私は法的手段も含めて徹底的に闘います。
『吉田一郎』議員に対する懲罰動議のコピー
▲「『吉田一郎』議員に対する懲罰動議」のコピー

吉田一郎が本会議で読み上げる予定だった、相川議案に反対する請願タイトル
▼議案第85号:浦和駅東口再開発事業特別会計補正予算(1)
 議案第85号ですが、浦和駅東口の公共地下駐車場の工事によって被害を受けた家屋への補償自体は妥当なものです。しかし家屋被害の原因となった公共地下駐車場の建設、さらに浦和駅東口の再開発自体、極めて妥当性を欠いた事業です。
 850台の駐車場建設に117億円も投じたほか、建物建設や用地取得、道路整備、コムナーレの建設や、浦和駅高架化事業など、市は裕に1000億を超える税金を浦和駅の開発に注ぎ込んだうえ、コムナーレの「にぎわい創出事業」と称して、市がジャズや中国楽器のコンサートから落語まで開催し、また中央図書館の充実のために大宮図書館から5000冊もの蔵書を奪おうとするなど、まさにさいたま市の都市開発は、浦和中心・浦和優先であり、このうえ合併協定書まで反故にされたのでは、もはや地方自治法第7条の規定に基づいて、旧大宮市の分離独立を主張せざるを得ません。
 さいたま市は同じく合併によって成立した北九州市のように、予算配分においては合併前の旧市から上がった税収はその地域のために使い、政令市移行によって生まれた新たな財源を格差是正のために使うという「タッチゾーン方式」を導入すべきであり、大宮の税収は大宮の街づくりに使い、浦和の街づくりは浦和の税収によって進めるべきです。
 以上述べたような観点から、浦和駅東口の再開発事業には、大宮住民から負託を受けた者として、激しい怒りを覚えるものであり、本議案には反対いたします。

 この他に、左記の3件についても反対意見を述べる予定でした。
▼議案第84号:一般会計補正予算(1)
▼議案第96号:下水道排水設備指定工事店条例の改正
▼議案98号:高崎線跨線人道橋工事委託契約

吉田一郎への激励のお便りから
●こんな市議会ってアリですか?
 たまたま北区役所で手続き中に、市議会中継を見ていました。吉田議員が発言中に壇上から引きずりおろされている姿に、唖然。その直後に映像が切り替わり、「ただいま休憩中」のテロツプでさらに呆然。な、なにがあったのでしょうか? こんな市議会ってアリですか? (本郷町Aさん)
●大宮だけでやっていけないのか
 大宮を思い、色々と話して下さっている中、ケガまで。本当に頭に来ています。浦和と与野と別々になれないのでしょうか。また大宮だけでやっていくことはできないのでしょうか?どうか体に気を付けて相川なんかに負けないで下さい。 (植竹町Sさん)
●正義が勝てる時代になって欲しい
 多くの人が今の政治に対し不信、不満を持っていると思います。古い談合、利権政治はうんざりです。そろそろ正義が勝てる時代になって欲しいものです。(土呂町Tさん)

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