2008年5月特別号 (1)
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政調費
10%カット案を否決
選挙前は「減額賛成」、当選したら「減額反対」!?
 政務調査費とは、議員報酬とは別に、市長から月34万円支給される議員活動の経費です。しかし、その使い道がずさんだと、全国的に問題になっています。
 また、さいたま市では、4年前に「政令指定都市になった」というだけの理由で、政務調査費がそれまでの月20万円から一挙に7割も増額されました。3年前に合併した岩槻の議員は、それまでの月2万円から34万円へ、なんと17倍もアップしています。
 政務調査費を使って海外視察に出かけたり、大学院の学費に充てたりなどの「濫用」も続いています。
 私は昨年の市議選で「政務調査費の廃止」を掲げ、当選後は相川市長から政務調査費を受け取っていません。

自民が反対しても
減額実現のはずが

 政務調査費の廃止に向けた第一歩として、私は住民から寄せられた『政務調査費の交付額を少なくとも1割以上削減するよう求める請願』を紹介議員として議会に提出し、2月12日の本会議で審議が行われました。
 実は昨年春の市議選を前に、ある市民団体が立候補予定者にアンケートを行ったところ、民主党・公明党・共産党を中心に、18人の候補者が、「政務調査費の1割以上削減に賛成する」と表明して、当選していたのです。
 これらの政党が賛成すれば、請願は可決され、政務調査費の減額は実現できるはずです。
 しかし、本会議に先立って開かれた委員会では、民主党と公明党は自民党とともに請願に反対しました。

議会の内と外で
主張変える議員一喝

 そこで私は本会議での採決に先立ち、委員会での審査報告を追及し、「採決にあたって、会派拘束を外すべきだ」「有権者に対して選挙前に発表した態度よりも、会派の意向を優先すべきではない」と訴えましたが、請願は否決されました。
 さいたま市議会に限った詣ではありませんが、議員が議会の外で言っていたことと、実際の議場での態度が異なれば、国民の政治不信を招きかねません

まだ続く政調費の濫用
 3月18日から20日にかけて、さいたま市議会議員64人のうち35人が、約500万円の政務調査費を使って九州・沖縄へ「自由参加」の視察へ行きました。よく「年度末になると道路工事が増える」と言われますが、政務調査費も翌年度へ繰り越せないので、3月末までにできるだけ使い切ろうと言うことでしょうか。
 政務調査費の「濫用」がまかり通る議会を変えるために、私は今後も闘い続けます!

2月議会
相川市長
合併協定書の反故を公言
サッカーミュージアム建設で市役所が浦和固定化
 大宮市と浦和市、与野市が合併し、さいたま市が成立して7年。3市が調印した合併協定書では、市役所の位置について「新都心周辺」が挙げられています。
 さらに、合併後速やかに市庁舎建設基金と市民参加の審議会を創設することが明記されているにも関わらず、実行されていません。
 2月議会では、大宮の議員から市庁舎に関する質問が相次ぎました。

大宮市を代表し調印した者として遺憾です
新藤享弘さん(元大宮市長)
 2月議会の合併協定書についての議事録を読ませていただいた結果、大宮市を代表して合併協定書に調印した私としては、相川市長の答弁は合併協定書の真髄に触れるものではありませんでした。
 合併協定書には、「市民参加の審議会や新庁舎建設のための基金を速やかに創設する」と書かれているにも関わらず、それらについて全く説明がなされていないのは遺憾です。

市役所は新都心が
合併の条件だが…

 総務委員会では松本敏雄議員(自治ネット、大宮区)が「合併協定書で明記された『速やかに』とは、何年以内のことか」と追及。小林政策局長が「通常なら1~2年、遅くても3年以内」と答えると、「すでに7年経っているじゃないか」と批判しました。
 また本会議の代表質問では、清水賢一議員(自民党、北区)が、市庁舎建設基金の創設を問いただしたところ、相川市長は「区役所等の公共施設の建て替えも含めた基金の創設なら検討する」と逃げ、市庁舎建設の基金は作らない姿勢を明確にしました。
 そこで私は、3月13日の本会議で、「相川市長は3市合併の協定書を事実上反故にした」と抗議し、補正予算等に反対しました。

公共施設を集中させて
浦和中心の既成事実化

 相川市長はかねてから「新都心には市役所を建てる土地はない」と繰り返していますが、新都心に残る最後の土地(第8-1A街区)にさいたまタワーを建てようとしたり、タワーの誘致に失敗すれば今度はサッカーミュージアムを建てようとしたりで、市役所移転の候補地潰しに躍起になっています。長い物には巻かれろとばかりに、それに追随する大宮の議員がいるのも残念です。
 その一方で、浦和中心の街づくりを進め、中央図書館や市民活動サポートセンター、国際交流センターなど、中枢施設を次々と浦和に集中させています。
 合併協定書が反故にされるのなら、合併解消も選択肢の1つです。私たちの街・大宮を守るため、私は全力で頑張ります!

「政務調査費の1割以上減額を求める請願」の採決結果
《賛成18人》
共産党(8人)、自治ネット(3人)、無所属の会(2人)行政研究会(2人)、無所属(小松、北村、吉田)

■政務調査費の1割以上の減額に…
選挙前のアンケートでは…賛成!

議会でも…賛成した議員
共産党:神田義行、青柳伸二、戸島義子、斉藤真起
無所属の会:添野ふみ子、野呂多美子
自治ネット:伝田ひろみ
無所属:小松豊吉、北村隆幸
《反対44人》
自民党(21人)、公明党(11人)、
民主党(10人)、無所属の会(2人)

■政務調査費の1割以上の減額に…
選挙前のアンケートでは…賛成!

議会では…反対した議員
自民党:中山輝男
公明党:今村郁代子、輿水恵一、今城容子、白石孝志
民主党:高木まり、池田麻里、熊谷裕人、丹羽宝宏
※私は選挙直前に立候補を決めたので、アンケートは届きませんでした。

2008年5月特別号(2)
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2月議会
病院移転、予算格差…
「相川与党」の横暴で 追求中断
 さいたま市では、旧浦和市が立てた計画をもとに、浦和との境(西区島根)に市民医療センターを建設しており、来年春に完成すると大宮医師会病院(宮原メディカルセンター)は引き換えに閉鎖される予定です。
 大宮医師会病院は、夜間・休日も24時間体制で診療を受け付けている病院です。特に小児救急医療センターが併設され、長年にわたり大宮住民の命を守ってきた存在です。
 私は昨年春に市議になってから、議会が開かれるたびに本会議でこの問題を取り上げ、「人の命も浦和優先か!」「大宮は金も病院も奪われるのか」と、相川市政を徹底的に追及し、とりわけ夜間・休日の救急医療施設を大宮北部に残すことを要求し続けてきました。

メディカル代替施設
予算たった350万円

 そして今年度予算では、「(仮称)大宮休日夜間急患診療所整備事業費」が盛り込まれました。
 しかし、その金額はわずか350万円です。この金額で、現在の大宮医師会病院の代わりとなる施設を、1年後に開設することができるのでしょうか?
 私は青羽議長や議会運営委員会の正副議長の了承を得て、3月13日の本会議で、予算委員会の審査報告にこの問題が触れられていない点を追及し、「夜中の何時に行っても小児科のお医者さんに必ず診てもらえる体制でなくては、大宮住民の不安や不満は解消されない」と指摘したうえで、「果たしてこの予算で、現在の大宮医師会病院で実施されているオールナイト診療体制の維持が可能なのか、特に夜中に子供の具合が悪くなっても駆け込むことはできるのかについて、執行部側からの説明はなかったのか」と、関根信明委員長に問いただしました。

「子育て支援」なら
小児救急は不可欠

 私は続けて、大宮と浦和との予算格差を問いただし始めたところ、こともあろうに自民・公明・民主の「相川与党」は、私の追及を即刻中止させる動議を出して可決(自治ネットと行政研究会は中止に反対したが、共産党は議場がら逃亡)。予算審査の追及は中断し、関根委員長は病院移転の答弁も行いませんでした。
 そこで私は「肝心な点について具体的な説明がない状況で、大宮医師会病院の閉鎖を前提とした市民医療センターの建設に、1億4100万円もの追加支出を行うことは認められない」と、今年度予算案や病院移転に関する相川議案などに反対しました。
 「浦和優先」の病院移転に対する大宮住民の怒りを前にして、ようやく夜間・休日の救急診療施設の設置に動き出した相川市政ですが、アリバイ的にほんの数時間だけ診療を行うような施設では、大宮住民の不安は解消されません。
 私は今後もあらゆる機会を通じて追及を続けます!

さいたま市議会のこの1年から
市民の味方vs市長の味方
市民が提出した
22請願に賛成した数

吉田一郎 20
共 産 党17(退席2)
自治ネット 17
行政研究会 4
無所属の会 2
 (一部が賛成2、退席2)
無所属2人 1

自民党 0
公明党 0
民主党 0

※議員が自ら提出
した請願を除く。
相川市長の196議案
に反対した数

民 主 党 0
公 明 党 0
行政研究会 0
無所属2人 0
無所属の会 0
(一部が退席2)
自 民 党 0
(一部が反対2、退席1)
自治ネット 3
(一部が反対2)
共 産 党 43(退席1)
吉田一郎 45(退席1)
市民の切実な声である請願には、私はできるだけ賛成するようにしています。一方、相川市長が提出する議案には厳しくチェックをした上で、賛否を判断しています。

指扇小ヒ素残土事件
真相究明の特別調査を求め実現
 さいたま市は南浦和の下水道整備で出た産廃残土から、人体に有害なヒ素が昨年7月、国の安全基準値の2・2倍も検出されていたにも関わらず、12月まで大宮へ運び込み、土地区画整理事業を行っている指扇の造成地で、盛り土として使用していました。
 残土が山積みされていた造成地は、指扇小学校の校庭のすぐ隣です。私の調査で、市が報道機関に配布した資料の地図では、「指扇小学校」の文字が塗り消され、マスコミの目を欺こうとした事実も明らかになりました。
 このような相川市政の隠蔽体質は言語道断です。私はこの事件の真相究明と責任追及、再発防止のために2日間、建設水道委員会で調査を行うよう、青羽議長と今城委員長に申し入れ、同意を得ました。

議会にも偽造地図
 しかしこともあろうに、市側は委員会でも「指扇小学校」の文字を塗り消した地図を提出してきました。
 マスコミのみならず議員の目まで欺こうとする姿勢に対して、私は地方自治法第100条の適用を求める動議を出しました。
 第100条が適用されると、職員は資料の提出を拒んだり、ウソの答弁をすれば罰せられます。しかし自民・公明・民主・共産などの委員がこぞって反対し、動議は否決されました。
 建設水道委員会では、2月21日に指扇で現地視察を行い、22日に改めて担当部局を問いただしました。
 私は主に、①市は「検出されたヒ素は自然由来だから無害」と主張しているが、南浦和の工事現場近くでは、ヒ素を産出しうるパーライト工場が約15年前まで操業しており、その廃水が地下に浸透した可能性はないのか。②市は指扇に観測井戸を設置し、地下水へのヒ素混入を監視すると言うが、地下水脈の流れは把握しているのか。③「指扇小学校」の文字を塗り消した地図を配布したのはなぜか……などの点を追及しました。
 これに対して市側の答弁、①は把握していない、②は把握していないが今後調査するという不十分なもので、③についてはあくまで「オリジナルの地図をそのまま配布した」と言い張りました。そこで私は地権者へ配布された「指扇小学校」の文字が塗り消されていない地図を示して、「これがオリジナルではないか」と迫ったところ、担当者は「オリジナルが複数あるようで…」と逃げに終始しました。

バスの中で強行採決!?
 「相川与党」は現地視察から戻るバスの車内で、22日の調査中止を「強行採決」しようと画策していましたが、私は議会事務局に「果たしてバス車内で委員会が開けるのか」と問いただして抵抗し、2日間の調査を守り抜きました。
 結局、地方自治法第100条が適用できなかったために、ヒ素の由来や地下水への影響、隠蔽工作などに関して、不誠実な答弁を許すことになり、疑惑にフタをしたままでした。
 議会が市政に対するチェック機能を確実に果たすためには、これまでのような馴れ合いの質疑では不十分です。
 私は建設水道委員会に代わり発足したまちづくり委員会に、ヒ素残土事件の調査継続を提案しています。
小学校の校庭(手前)のすぐ横にヒ素入り残土の山(上)
「小学校」の文字が塗り消されていた配布用地図(下)
GoogleやYahoo!で「やっぱり大宮市民の会」と検索してくださいhttp://www.geocities.co.jp/WallStreet-Stock/9297/

2008年5月特別号(3)
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浦和優先の相川予算
後期高齢者医療制度

24議案に反対しました
 2月議会では、平成20年度予算などが審議されました。
 今回は自民党から相川予算に反対する「造反議員」が現れましたが、民主党と公明党がすべての相川議案に賛成して、可決されました。
吉田一郎が反対した議案
■国民健康保険税の値上げ
■国民健康保険事業特別会計予算
 総額16億6000万円(加入者1人あたり5357円)の値上げの根拠となる医療費の伸びについて、執行部の発表した数値が誤っていたり、議会への資料提出を拒んだりと、説明責任や情報開示が不十分なまま値上げは承認できません。
■後期高齢者医療制度の導入■後期高齢者医療制度導入に伴う国保条例改正■老人保健事業特別会計予算■後期高齢者医療事業特別会計予算■介護保険事業特別会計予算
 75歳以上の高齢者を強制加入させ、保険料を年金から天引きし、診療内容も制約する制度。日本の発展を支えた高齢者にあまりに酷な制度だと、導入に関する議案に反対しました。
■議決事項の一部変更
 浦和との境に建設中の市民医療センターに、1億4100万円を追加支出して、工事契約を変更(総事業費183億8300万円)。引き換えに大宮医師会病院は閉鎖されるのに、代替施設として平成20年度予算で計上された大宮休日夜間急患診療施設の整備補助費はわずか350万円。
 この額で現行のオールナイト診療体制の維持が可能なのか説明がないまま、病院移転への追加支出は認められません。
■区の設置条例等の改正
 北区役所の移転に伴う条例改正。住民の意向を無視した区名・区割りの押し付けは許せないと反対しました。
■視聴覚ライブラリー条例の改正
 大宮・与野・北浦和・岩槻の各図書館で所蔵している映像資料を、新設される北図書館に集める内容。図書館の資料はそれぞれの地域の「文化資産」であり、浦和の中央図書館へ郷土資料を移そうとした件と同様に、図書館資料の「一極集中」には反対です。
■中小企業融資条例改正
 市が審査会を開いていた追認保証制度を廃止。金融機関主体の審査では、小企業への貸し渋りが心配です。
■自転車等放置防止条例の一部改正
 放置自転車の撤去手数料を、さいたま市の他の地区に合わせて値上げ。合併による住民の負担増には反対です。
■市道の認定
 住宅が建っている場所を、まだ立ち退き交渉も始めていないのに、いきなり市道と認定してしまうケースが。あまりに不可解。
■平成19年度一般会計補正予算
 与野駅北側の大原橋(赤山東線)を4車線に拡幅し、旧中仙道との立体交差を建設する総額を、64億7000万円に変更。
 赤山東線は新都心を取り囲む環状道路の南側部分ですが、新都心への市役所建設は立ち消え状態。周辺で交通渋滞は発生しておらず、合併協定書に基づいた市役所移転の目途がつくまで工事を凍結し、道路予算は交通渋滞が深刻な他の箇所に使うべき。
■平成20年度一般会計予算■浦和駅東口駅前地区市街地再開発事業特別会計予算■浦和東部第一特定土地区画整理事業特別会計予算
 浦和駅東口の再開発が終了したかと思えば、続いて浦和駅西口南側、武蔵浦和、浦和美園周辺など、浦和中心の大型開発プロジェクトが目白押し。新都心では総事業費744億円のサッカーミュージアムなどの建設を始めようとする一方で、合併協定書で明記された市役所新庁舎建設のための積立基金は今年も実施されず。
 市の債務合計は4613億円にも達しており、浦和の大型開発を優先する相川予算には反対です。
■北部拠点宮原土地区画整理事業特別会計予算
 北区役所の跡地を民間へ19億円で売却。旧大宮市は巨費を投じて富士重工の工場敷地を購入し、新市役所を含む大宮の副都心建設を計画していましたが、結局ステラタウンとプラザノースが出来ただけ。
 病院や学校、駐車場等の建設のために、今後必要となる大宮の公共用地を売却し、浦和優先の開発に注ぎ込むようなやり方は許せません。
■平成20年度水道事業会計予算
 毎年数10億円の大幅黒字を計上。政令市で3番目に高いと言われる水道料金を値下げして、市民に利益を還元すべきです。
■平成20年度下水道事業会計予算
 南浦和の下水工事で出た残土に、国の安全基準の2倍以上のヒ素が混入していたことを知りながら、約半年にわたって指扇へ運び込み、小学校の隣に山積みしていたうえに、議会やマスコミには偽造した資料を提出。真相究明や安全確認の徹底を委員会で追及しましたが、不誠実な答弁が繰り返されたため、予算を承認せず(ヒ素残土の撤去・再処理費用24億円の補正予算は、健康被害を防ぐためにやむなく同意)。
■議会事務局を議会局に組織変更
 組織の肥大化を懸念して反対しました。

5月議会
副市長に異議あり
 相川再選への布石?

 5月16日に臨時議会が開催され、常任委員会の再編や、市民から提出された請願の審査のほか、相川市長が提案した副市長の選任が審議されました。
 副市長候補の小宮義夫氏は、旧浦和市の政策企画部長で、さいたま市では初代の総合政策部長として、住民の意向を全く無視した区名・区割りや、「浦和中心の街づくり」を推し進めたと言える人です。
 副市長は旧大宮出身の大塚英男氏もいて2人目ですが、14日付の新聞各紙は「旧浦和出身の小宮氏を加えることで、相川市長は市内主要2地域の幅広い市民の支持を集め、来年5月の市長選へ態勢作りを整えたとの見方がもっぱらだ」と報じました。
 そこで私は本会議の採決にストップをかけ、新聞記事を片手に登壇。
「報道が事実なら由々しきことだし、事実無根なら市民の誤解を招きかねない」と、市長に説明を求めました。
 しかし説明はなく、他の議員が黙々と賛成する中、私はただ1人、副市長選任に反対しました。2008年2月議会の会派別議案賛否一覧表
『吉田一郎 市政レポート』のバックナンバーや、市議会での動画集が、インターネットでご覧になれます!

2008年5月特別号(4)
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議場は戦場!いつでも全力で勝負だ!
市議会議員 吉田一郎
 1年前の市議選で掲げた「浦和優先の行政・予算配分の是正」「議員報酬の引き下げと政務調査費の廃止」を実現するために、私は政党や会派の利害に縛られない無所属の議員として活動し、相川市政やそれを支える自民・公明・民主の「相川与党」と、全力で闘いました。
ふるさと大宮のために
実現しました!
●大宮図書館の蔵書を守りました!
 浦和に中央図書館がオープンするのに伴い、大宮図書館の歴史資料・行政資料・新聞縮刷版などを浦和へ移す計画を暴露。大宮駅前で連日市民に訴えながら、9月議会でも追及し、「大宮図書館に残す」と確約させました。
●大宮夜間休日救急診療施設が開設へ
 大宮医師会市民病院(宮原メディカルセンター)の移転問題を、議会が開かれるたびに徹底追及。今年度予算に「大宮夜間休日救急診療施設」の整備事業費を盛り込ませました。
●切敷川の浸水対策に排水ポンプを設置
 日進2丁目の浸水被害を建設水道委で指摘。今年度予算で排水ポンプの設置を実現しました(松原東公園付近に予定)。
●首都高大宮線を宮前町まで延伸へ
 鉄道博物館のオープンに伴う交通渋滞の激化を、建設水道委で指摘。首都高の宮前町への延長や、新大宮バイパス三橋交差点の立体交差化を、「実現に向け国へ積極的に働きかける」と約束させました。
●銀座通りの一方通行化を阻止!
10月に実施された銀座通りの一方通行実験で、旧仲仙道の渋滞が悪化。「バスやタクシーを利用して大宮駅へ行く北区住民の声も反映させるべきだ」と申し入れ、一方通行は中止が決まりました。
●コミュニティバスの利便性をアップ!
 北区のコミュニティバスが、5月26日から大宮総合病院と大宮中央総合病院を経由するように路線変更。それに合わせてバス停に運賃表示も実現し、利用しやすくなりました。
●北区の「満足度アップ予算」が3800万増額!
 病院移転などで大宮北部住民の「不安や不満が高まっている」と議会が開かれるたびに指摘し、今年度予算では住民からの道路補修や環境整備などの要望に対処する「満足度アップ予算」が北区では3800万円も増額されました。
満足度アップ予算で、∪字溝蓋掛け
(吉野町)や路面表示(土呂町)等を実現

浦和優先の相川市政を
 底追及しました!
●5億円の盆栽購入 採決強行に抗議
 市民から批判が多くマスコミにも注目された盆栽購入を、12月議会ではたった1日だけの審議で採決を強行するやり方に抗議。「5億の盆栽は『疑惑の盆栽』だと、市民の誤解や反発を招きかねない」と訴えました。
●政務調査費 使途基準をめぐる談合を追及
 市民や記者が傍聴できない議長応接室に政党・会派の代表が集まり、「談合」のように決めた使途基準を9月議会で追及。共産党からは議事録削除、自民党からは懲罰を要求されても屈せず、今後は誰でも傍聴できる政治倫理特別委で、使途基準の見直しを検討することになりました。
●議員報酬 市民の目を欺く「減額」を批判
 4年前に大幅アップした議員報酬や市長給与を、減額すると見せかけて、同時にこれまで続けてきた「減額特例」も廃止して支給額はほぼ同じという報酬見直し案を、「市民の目を欺くようなものだ」と12月議会で徹底追及しました。
●指定管理者制度 新たな利権の温床にメス!
 浦和にオープンした市民活動サポートセンターに「指定管理者制度」が導入され、運営をNPOに委ねましたが、6月議会では管理者選定に公正さを欠くと反対。12月議会では身内のイベント開催が優先されている実態を暴露しました。
●花火大会 浦和優先の開催日程を批判
 昨年から大宮花火大会が復活しましたが、その開催日は大宮が月曜、浦和は土曜だった問題点を9月議会で追及。すべて週末開催にするよう要求しました。
●道路整備 指扇宮ヶ谷塔線の全通を要望
 大宮北部を東西に貫く都市計画道路「指扇宮ヶ谷塔線」の整備が放置されている件を、建設水道委で3回にわたり追及。浦和・新都心優先の道路整備の是正を強く求めました。
●境界確定 年次計画の策定を提案
 住民から要望が多い∪字溝の整備が進まない抜本的な原因として、道路と民有地との境界が、旧浦和市では100%確定しているにも関わらす、旧大宮市では4割が未確定である点を指摘。年次計画を立てて確定を急ぐよう、2月議会の建設水道委で提案しました。
●自治と独立 分離独立への手続きを明らかに
12月議会で「もとの大宮市に戻してほしい」という住民の声を紹介しながら、旧大宮市の分離独立が法的に可能かを問いただし、政策局長に法的手続きや全国各地で市町村が分離した実例などを説明してもらいました。

密室談合の市議会を
変えました!
●すべての議員に発言する権利を!
 さいたま市議会では法的根拠がない「申し合わせ事項」によって、無所属議員は討論に参加し発言する権利がありません。これまでの無所属議員は泣き寝入りをしていましたが、私は発言権を求める1043筆の署名を提出するとともに、「ありとあらゆる手段を使って、議員としての意見を表明する」と宣戦布告し、1年間の登壇回数が28回という新記録を樹立しました。
●正副委員長は規則通りに投票で選出を!
 これまで政党・会派の「談合」で決められていた委員会人事にビックリ!6月議会で追及するとともに、私が所属した建設水道委では紛糾の末、投票による正副委員長の互選を実現。今年度はすべての委員会で選挙が実施されました。
●議会の開催日数が大幅アップ!
 さいたま市議会の本会議開催日数が合併当初と比べ半減していることや、委員会の開催回数が全国平均の半分以下という現状を、12月議会で徹底的に追及。今年度から本会議開催は2倍に、委員会開催は約4倍に増える予定です。
●形骸化していた委員会審査を改革
 市長が提出した議案は、まず委員会で審査されます。委員会では不明確な点を執行部に問いただす「質疑」に続き、討論・採決を行いますが、会派に所属している議員はあらかじめ会派の決定で賛否を決めているため、質疑が無意味なものになっていました。そこで私は質疑と討論・採決を別々の日程で行い、質疑の後に各会派が賛否を決めるよう提案し、今年度から実施に。
●議員に十分な質問時間を!
 議員が本会議で市政を問いただす一般質問の時間が、旧大宮市と比べ6分の1に激減した現状を批判。一般質問を旧大宮市並みに戻す請願は否決されましたが、委員会での議案外質疑(自由質問)の時間が、今年度から2倍に拡大しました。
●すべての議員が予算・決算の審査に
 予算・決算委員の人数を削減しようとした「相川与党」に対抗して、すべての議員が予算審議に携われるよう求める請願を提出し徹底抗戦。その結果、今年度からすべての議員が予算委員か決算委員になり、相川予算に対する議会のチェック機能が強化されました。
●すべての議員が参加する議会改革を!
 政党・会派の「談合」によって進められていた議会改革のあり方を批判。無所属議員も議会改革の論議に参加できるように求め、議会推進検討特別委と議会運営理事懇談会の設置を実現し、そのメンバーになりました。
●市民に開かれた議会の実現を!
 「議会の土日開催」「申し合わせ事項の市民への公開」「議会広報誌の充実」「公平な議会広報番組の制作」「インターネット議会中継の改良」などを提案し、一部が実現しました。
吉田一郎は、相川市長から支給される政務調査費(年間408万円)を受け取らずに活動しています。

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